「ちょっとやり過ぎちゃったかな」

腕の中でぐったりと目を閉じているなまえを見下ろして呟いた五条は、そう言いながらも全く反省などしていなかった。
可愛くて堪らない、と言わんばかりの眼差しを注ぎながら浴室を出る。

あれから、更に三度、なまえの中に射精した。
言わずもがな、五条が射精するまでになまえのほうは幾度となくイカされているわけで、こうなってしまうのも仕方がないことだった。

五条の体格に合わせて特注で作らせた大判のバスタオルは小柄ななまえの身体をすっぽりとくるんでしまえたので、そのままベッドまで運んでいき、身体の水分を拭き取って五条のパジャマの上だけを着せてやった。
体格差身長差があるので、上だけでも太ももまで隠れてしまう。えっろ、と五条はまた自身のものが疼くのを感じた。今度起きてる時に絶対この格好でヤろうと心に決めながらなまえの濡れた髪を撫でる。

「髪、乾かすよー」

「ん……」

半ば眠りの中にあるなまえを自分の胸に顔を埋めるように凭れかからせてドライヤーで髪を乾かしていく。
自分がこんな風に甲斐甲斐しく誰かの世話を焼く日が来るとは思っていなかった。
面倒だと感じるどころか、むしろ楽しくて仕方がない。そう思わせてくれる、不思議な魅力のある子なのだ、この子は。

ドライヤーで髪を乾かし終えると、五条はなまえの身体を懐に抱き込んだままベッドに横たわった。

「せんせえ……すき……」

「僕もだよ。愛してる」

意識があるのか、はたまた無意識なのか、むにゃむにゃと呟いたなまえの唇にキスをして、五条は布団を引き上げた。

「この僕をこんなに夢中にさせた責任は取って貰うからね。お前の一生をかけて」

「んん、やぁ……」

「だーめ。もう決定事項ですー」

額、頬、目蓋、鼻、とちゅっちゅっとキスを降らせていく。
最後に甘い甘い唇にもう一度キスをしてから五条は最高に満ち足りた気分で目を閉じたのだった。
愛しい恋人を追いかけて夢の世界でも捕まえるために。


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