「チョコありがとうございました。これはほんのお礼ですよ」

そう言って骸が差し出したのは、某高級チョコレート専門店のトリュフチョコレートだった。

「ありがとう!」

今更遠慮などしても仕方ないので、ありがたく受け取る。
と、その手を掴まれてチョコを奪われた。

「骸?」

「僕が食べさせてあげます」

骸の白い指がチョコを摘まんで口へと運ぶ。

「はい、あーん」

何だかちょっと恥ずかしい。
照れながら口を開ければ、そっとチョコを中に入れられた。
さすが高級店のものだけあって、甘くてとても美味しい。

「指が汚れてしまいましたね。舐めて下さい」

言われるままに骸の指をしゃぶらされる。
しなやかなそれは、やはり甘い味がした。

「物足りないという顔をしていますよ」

骸は意地悪だ。

「ああ、拗ねないで。物足りないのは僕も同じですから」

骸はまたひとつチョコを摘まむと、先ほどと同じように食べさせてくれた。
そして、間髪入れずキスをする。
唇をはむはむと食み、ぺろりと舐めてから薄く開いた口の中にぬるりと舌を入り込ませた。

「んんっ」

「甘い」

ねろねろと口の中を舌が這い回る。
チョコが溶けて、お互いの舌にねっとりとした甘みが絡み合う。

そうして丹念に口腔を犯されている内に、いつの間にか着衣をはだけられていた。

あらわにされた胸の先端を、先ほど舐めたせいで濡れている骸の指がくにくにと摘まんで捏ねられる。
甘い刺激を受けたそこは敏感に反応を示した。

「あっ、あんっ……むくろ……!」

「クフフ……可愛いですねぇ」

口付けから解放された口から甘ったるい声が漏れ出る。
今度は胸に吸い付いて舌を絡めてきたものだから堪らない。

「約束通り、僕をあげますよ」

スカートの中に入り込んだ手が、太ももを撫で上げ、更に奥へと進んでいく。

「おやおや、もうびしょ濡れですね」

そこをぬるりと撫でた指を欲してぱくぱくと口を開くのを感じる。

「骸……はやくぅ」

「わかっています。いま下のお口にもあげましょうね」

「あん……きて、むくろ」

骸のチョコは、とても美味しかった。


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