「もうすぐバレンタインですね、鬼灯さま」

「ああ、もうそんな季節ですか。仕事に没頭しているとあっという間ですね」

「今年もやるんですか?カカオ投げ」

「あれはもうやらなくていいでしょう」

「ですよね」

「というわけで、鬼畜なプレイと調教の末にアへ顔でダブルピースするのと素直に私に手作りの本命チョコをくれるのと、どちらが良いですか」

「なんでいきなりそんな究極の選択なんですか!」

「わかりやすく二択にしただけですが」

「両方断るという選択は…」

「なるほど、そうですか。手作りチョコを渡した後でダブルピースがいいですか。貴女も相当な好き者ですね」

「選択肢なんて最初からなかった」


バレンタイン決戦
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