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「あと二日」

呟いた骸の声には笑みが含まれていた。
声だけではない。
表情にも仕草にも隠しきれない喜びが滲み出ている。

「最高の気分ですよ。ここまで順調にコトが進むとは思ってもみませんでした。いや、予想通りというべきか」

クフフ…と笑って、傍らのなまえを抱きしめる。
なまえは抗わなかった。
骸の肩口にこてんと頭を乗せ、彼のハグを受け入れている。

「良かったね、骸」

「良かったです」

機嫌良さそうに笑ってなまえの頭を撫でると、骸はテーブルの上からお気に入りのチョコレートの箱を取り上げた。
中から一粒取り出し、口に含む。

「君のお陰ですよ」

重なる唇。絡み合う舌。
口移しで与えられたチョコはいつもより甘い味がした。


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