結婚式を行うにあたり、重要なファクターとなるのはズバリ金とスケジュールだ。
このあたりをきっちりしておかないと、後々問題が生じる事も多い。

「その点、僕にぬかりはありませんので安心して下さい」

骸はなまえが見ている結婚情報誌の前に自作のスケジュール表を広げてみせた。
そこには10ヶ月前からの綿密なスケジュールと、実際にかかるであろう費用の試算が分かりやすく記載されていた。

「凄い!これなら安心だね!」

「ええ、僕に任せていてくれれば何も心配はいりません」

「初夜までバッチリというわけだな」

リボーンが茶々をいれる。

「いや、もう先に見たのか。ツルツルだっただろ」

「今すぐ忘れて下さい」

「無理だぞ。俺の目にはもうあのツルツルがしっかり焼き付いてるからな」

「今すぐ死ねばいい」

「もーー!うるさーーーーいっっ!!ツルツルツルツル言わないの!!」

突然ぶち切れたなまえに、家庭教師は困った顔で振り返った。

「おい、なまえ…」

「そこに座りなさい」

「俺はただ、」

「座 り な さ い」

リボーンはなまえの前に正座した。

「私がツルツルなのはそういう体質なんだから仕方ないでしょリボーンの馬鹿!そんなにツルツル言うならビアンキに剃って貰いなさい!」

「まさかお前に剃毛プレイを推奨される日がくるとはな……」

家庭教師は妙な所でショックを受けていた。
教え子にお説教された上にマニアックなプレイを勧められた衝撃は非常に大きかったらしい。

「骸もいちいち相手にしないの。それともツルツルなのは嫌?」

「いえ、大歓迎です」

骸は神妙な表情でリボーンの隣に正座した。
リボーンが横目で骸を見る。

「お前、超自由な我が侭男のクセに、実は意外と尻に敷かれるタイプなんだな」

「何を他人事のように。キミにだけは言われたくありません」


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