イケメンズの願望



腐男子くんの妄想の続き


俺は2年A組の高橋。

周りのクラスの人からはイケメンクラスと呼ばれているが、そんなことどうでもいい。

俺が今夢中になっているのは、クラスのある男子だ。

その男子は決してかっこいいとは言えないが笑顔が可愛くて背が小さい…とにかく可愛いやつ。

そのことを仲のいい4人に打ち明けると実は皆も俺と同じ気持ちみたいだった。




そしてある日、あいつのある噂を耳にした…


「え!?腐男…う゛ぐっ」

「しー!!聞こえたらやばいだろ」

仲間の1人が叫びそうになった俺の口を塞いだ。

今は昼休み、周りにはたくさん人がいる。
ちらっと見たが、誰も特に気にしてなさそうだ。


「まじかよ…」

「なあ…もしかしたら、あいつとヤれるんじゃね?」

「え…ヤりたい」

「いや、まて。嘘かもしれないから、もう少し様子見ようぜ」

「「「「らじゃー!」」」」




…ということで、俺らは監視を続けた。

そして1週間程過ぎたとき、あることに気がついた。

それは昼休み、いつも本を読むあいつだが、ページを1回も捲らないのだ。
しかも、目線が本から離れている。
これはなにかある…と俺らは考えた結果、ある手段に出た。





「ちょ、高橋…俺重いから」

「いーじゃん、いーじゃん。ちょっといちゃついた感じを見せつけてみよーぜ?」

仲間のうち小柄なやつを膝に乗せて座らせる。
んで、ソイツとじゃれたりしてみたり。
他の3人は見張りだ。

すると3人は小さい声で言い出した。

「おい!やっぱり見てるぞお前らを。顔赤らめさして」

「しかも…勃ってるんじゃね?」

「あ!お前らは見るなよ?目が合ったら不審がられるからな」

そう口々に言われるが、まさか勃ってるとか…超見たい!


「あー次アイツら見てんぜ」

ある1人が軽く目線を送るのでそちらを見ると、2人組がいた。
その時に俺はアイツを見る。


勃ってる――――っ!

しかも顔赤くしてめちゃめちゃかわいい…

「高橋、勃たすなよ〜…」

「いや無理だわ」

膝に座っていたヤツに注意されたが勃ってるアイツ見て勃たせない方が無理でしょ。



そしてその日の放課後ファミレスで緊急会議。


「やっぱり噂じゃなかったな…」

「かわいすぎる。あー想像しただけで勃ったわ」

「ヤっちゃうだろ?」

「もち。いつ決行?」

「うーん…待ちきれないし、明日の放課後決行!」

「「「「らじゃー!」」

明日が楽しみだ♪、
うきうき




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