霧野side
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「…好きだったんだ、ずっと前からお前の事が!」
「…は?」
前から神童の事は好きだった。
けど男同士だし、そんなの有り得ないって思ってた。
だから、信じられなかった。
そうだ、今日は4月1日じゃないか。
「えーっと…罰ゲームか何かか?それとも、今日はエイプリルフールだし…」
「違う!俺は霧野の事が本気で好きなんだ!」
「…ちょっとごめん、暫く考えさせてくれ!」
「あっ霧野!」
神童が俺を呼ぶ声がしたが、構わず走った。
前を良く見ていなかったみたいだ。
ドンッ、と勢い良く誰かにぶつかってしまった。
俺は咄嗟に謝った。
「すみませんっ!」
「霧野!どうしたんだよ、そんなに慌てて…」
倉間だった。
「倉間!神童が好きで告られて男だし吃驚して…」
「何だ何だ?落ち着けw」
「ごめん…俺、さっき神童に告られたんだ」
「…へぇ、んでお前の返事は?」
「考えさせてくれって言った。て言うか驚かないんだな、俺達男同士なんだぜ?」
「驚くも何も、俺南沢さんと付き合ってるから」
「えぇぇえぇ!?」
「驚き過ぎだ、でお前は何をそんなに心配してたんだ?」
「その…男同士だし…」
「そんな事か、なら心配すんな。俺達もだけど、松風と剣城だって付き合ってるって噂だぜ?」
「!?そうだったのか…」
「(知らなかったのはお前と神童くらいだよ…)霧野は神童の事好きなのか?」
「//…あぁ、好きだ!」
「じゃあ何も問題ないだろ、ちゃんと返事してやれよ」
「ありがとう倉間、行って来る!」
「あぁ!」
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