:: 続 リーマンパロ みな+ひの
2022.08.03 (Wed) 21:50


・リーマンパロの攻二人の会話。リーマンパロ みな+ひのをもっと詳しくしてみたver


●秘訣

みな「はぁ…君さっきからぜんっぜん変わんないね;」

ひの「小宮さんもけろっとしてらっしゃるじゃないですか」

みな「さすがにこんだけ飲めば『ちょっといい気分〜♪』にはなってるよ(^^;)」

ひの「では、そのちょっといい気分のまま桜井さんのことをお聞かせ願えますか」

みな「何でだよ(怒)」

ひの「ん? まだ酒が足りないようですね」

みな「それとこれとは違うっての。もらうけど」

ひの「ふふ」

みな「…… まーね、俺と遥のいちゃラブがそんなに聞きたいなら仕方ないけどさぁ!」

ひの「ぜひ聞きたいです」

みな「そ、そう? そんなに…?(^q^)」

ひの「はい。僕たち…というか僕はまだ交際して日が浅いので、小宮さんたちのような仲睦まじい方に秘訣をご教授頂ければと」

みな「そっかぁそこまで言うなら仕方ないなぁでへへへ……って、危ない危ない。まぁ自慢するつもりじゃないし恋愛の先輩でも何でもないから偉そうなことは言えないけどさ。やっぱマンネリはダメだよ」


●マンネリ

ひの「ダメですか」

みな「ダメだね。ていうか火野くん、誰かとお付き合いして長続きしたことある?」

ひの「痛いところを突いてきますね。でも今の子は自分で見極めた上で選んだ子ですから、僕だって大事にしてあげたいんですよ」

みな「あ、そう。何となくそんな気はしてたけど。そもそも同じ相手とずっと一緒にいるには、定期的にときめきがないとダメなんだよ」

ひの「確かに、恋には賞味期限があると聞きますね」

みな「よく聞くのは三年とか四年かな。だからその期間内に気持ちをアップデートしないと飽きちゃう…のかなぁ、ここまで言っといて何だけど俺は正直わかんないや。特別何もしなくても、定期的にときめける自信あるし」

ひの「素敵ですね」

みな「まぁでも、俺としても遥に飽きられないようにいろんなとこ努力していかないとって意味では、やっぱマンネリ打破も大事だな。ってことで、俺が思い付く限りの最高の打開策は、」

ひの「何でしょう?」

みな「肉体的&精神的に満足させてあげること( 'ω')」


●精神

ひの「前者はわかりますが、後者は具体的にどのようなことですか?」

みな「君の恋人は割とタフそうだけど、うちの遥は弱いんだよ。強がりだけど繊細で傷つきやすいから、俺がいつでも安心させてあげたいの! そういうこと(  ̄ー ̄)」

ひの「ああ、精神的に寄りかからせて依存させてしまえばいいんですね」

みな「待って何をどう聞いたらそんな恐ろしい解釈になるの」

ひの「え、違いましたか?」

みな「全然違うわ! 恋人にマインドコントロールかけてどうすんの!?」

ひの「失礼しました。儚く繊細な桜井さんを全面的に庇護して差し上げるんですね」

みな「そう! そんでおいしいご飯を作ってあげて、ぬくぬく暖かい布団で一緒に寝るの!」

ひの「それは小宮さんがそうしたいだけでは」

みな「いいんだよ需要と供給は合致してるんだから!;」

ひの「立花も相当、それに似た奉仕の精神を持ち合わせていますが、小宮さんは桜井さんに『してあげる』ことを当然どころか自然と思っている節があって逆に怖いです」

みな「マインドコントロールやりかねない君の方が怖いわ」

ひの「冗談ですよ。精神的な満足を言い換えると、相手が自分に望んでいることをうまく汲み取って実行する、といった感じでしょうか」

みな「そうそう。なんだ、ちゃんと伝わってるじゃん」

ひの「望んでいることですか。さて、僕には見当もつきませんね」

みな「付き合ったのは最近でも、知り合ったのは結構前なんでしょ? わかりそうなもんだけど」

ひの「この前、相手の誕生日だったんです。事前に何がほしいか尋ねたら、物は要らない、ただ時間がほしい、と言われました」

みな「時間って、君に会える時間ってこと? うわー、超素直でいい子じゃん。残業減らしなよ」

ひの「耳の痛いお話ですね。僕から仕事を取ったら何も残らないでしょう」

みな「残るだろ、顔とか頭とか。でもまぁ、君に時間しか望んでないってことは逆に、そんな出涸らしになっちゃっても愛してくれるってことじゃないの」

ひの「(⌒‐⌒)…」

みな「ん?」

ひの「いえ、その解釈は思いつきませんでした。やはり小宮さんは先輩ですね」


●肉体

みな「でへへーそっかなぁ」

ひの「ええ、さすがあの桜井さんを籠絡させただけのことはありますね」

みな「だまくらかしたみたいな言い方やめて(怒)」

ひの「はい、もう一杯どうぞ」

みな「こぼれるう! もー…。はいはい、君もどーぞ(雑)」

ひの「ありがとうございます。肉体的満足についても思う存分語って下さい」

みな「ええ、急に言われても。ていうか君はどうなの? ホテル取ってんならやることはやってんでしょ?」

ひの「そこはまぁ、大人ですから」

みな「ふーん。なんかえぐいプレイしてそう(直球)」

ひの「恐縮です(⌒‐⌒)」

みな「褒めてない褒めてない。さっきから聞いてると、相手の子は君のことすごい好きそうだし健気っぽいから心配になるんだって」

ひの「好意につけこんだことがないと言えば嘘にはなります」

みな「ほらぁ。これだから惚れた弱味って厄介なんだよ、NOって言えないもん」

ひの「でも夜のほうは譲らないんですね」

みな「当たり前じゃん、そこだけは何としても守る。攻だけど」

ひの「同感です」

みな「俺も満足したいし、遥にもちゃんと気持ちよくなってほしいし。数え切れないくらいしてきたけど、今でも『痛くない?』『気持ちいい?』って訊くようにはしてるんだけどな」

ひの「大事なことだと思います」

みな「そうそう。体がどれだけ慣れてても、気持ちがついてこなかったり体調崩してたりするとなかなか、って時もあるから」

ひの「そういった気遣いも『精神的な満足』に含まれているんでしょうね」

みな「だって心配になるじゃん。勝手に押し倒しといて何だけど、負担かかりまくりなのは見ててわかるし、そこは責任とらないと」

ひの「そうですね。こちらも気遣っているつもりですが、小宮さんのような『何かしてあげたい』精神が僕には欠如していますから、負担をかけすぎていないか心配です」

みな「勝手な想像だけど、火野くんって終わったら『おやすみ』って即行で寝そう」

ひの「そこまでドライに見えますか(笑)」

みな「冗談だよ、マインドコントロールの仕返し。でもちゃんとケアしてあげてんの? お風呂で洗ってあげたり背中撫でて寝かせてあげたりさ」

ひの「洗ったら泣かれました(⌒‐⌒)」

みな「とんでもない洗い方したんじゃないのそれ;」

ひの「良識の範囲で、できるだけ優しくしたつもりですが」

みな「まぁ…慣れないことで恥ずかしかったんだろうね。特にほら、君って表情変わらないじゃん。ずっとそうなのかは知らないけど、そんな平然と微笑みながらだと相手の子は余計恥ずかしいと思うよ、自分ばっかり泣かされるわけだし」

ひの「確かにありそうですね。時々こちらの不意をついてくるのはそのせいだと思います」

みな「なにそれ。チューとかしてもらえる?」

ひの「え、してもらえないんですか?」

みな「やべえぶん殴りたいその勝ち誇った顔」

ひの「小宮さんにとっても商売道具のひとつですし、ここは穏便に済ませましょう(⌒‐⌒)」

みな「はいはい( ´_>`) お姉さんおかわり下さい」


●距離

ひの「それ、いつから付けてらっしゃるんですか?」

みな「この指輪? 2年前かな。付き合って10年の記念日に渡したんだ」

ひの「10年ですか、素直に尊敬しますね。僕はてっきり入社直後かと思っていました」

みな「婚活女子を避けるためにってこと? まぁそれもあるけどさ、やっぱそれなりに稼いでから渡したかったし。遥はまだ学生だったから、第一声は無駄遣いするな!だったけど、すぐ後ろ向いてぐすぐす泣き出してくれて……うっ、今思い出しても涙が(´;ω;`)」

ひの「はいどうぞー(⌒‐⌒)」

みな「ぐびー。はぁ、もう最高にきゃわいくてさ、抱き締めて指輪はめてちゅーしまくって抱っこしてベッド連れてってそれから」

ひの「あ、もう大丈夫です」

みな「聞いてよおお!!!」

ひの「経緯はわかりましたので」

みな「くう。君は?」

ひの「はい?」

みな「今すぐじゃなくてもつけてみれば? エリートなんだから女の子もわらわら寄ってくるだろ」

ひの「そうでもありませんよ。方々の部署を訪ねる営業の方と違って普段は開発棟にこもりきりですし、僕には不要です」

みな「相手の子には要るかもしれないじゃん。てか同棲しなよ、そしたら仕事忙しくてもいつでも会えるし」

ひの「いつでも会える、ですか。小宮さんには最上の幸せに値するかもしれませんが、僕はあまり魅力を感じませんね」

みな「えーなんで」

ひの「誰かと生活を共にするなら、会社にずっといたいくらいです。仕事と同棲するほうを選びますよ」

みな「そこまで言う?」

ひの「まぁそれは極端かもしれませんが、今のところ予定はないですね。もしそうなったとしても、先に耐えきれなくなるのは僕ではなくあちらだと思います」

みな「そんなことで愛想尽かすならとっくに尽かしてるだろきっと」

ひの「ひどい言われようですね(笑)」

みな「まぁね、一緒に住んで初めてわかることってたくさんあるけどさ。家同士は近いの?」

ひの「近くはないですがさして遠くもないですよ。出勤前に朝帰りすることも可能な距離です」

みな「そんないかがわしい例えをしなくても;」


●同棲

ひの「同棲となると、やはり家事などは分担されているんですか?」

みな「昔は俺が全部やってて、遥が前の仕事辞めて在宅になってからは少しずつやってくれるようになったかな。論文の翻訳でお金はちょっとずつ稼いでたけど、他にも何かやってないと落ち着かなかったのかも」

ひの「目に見える範囲で、少しでも貢献したかったんでしょうね。勝手な予想ですが、桜井さんはお掃除が得意で料理は苦手そうなイメージです」

みな「違うもんふりかけおにぎり作るのは上手だし。……よくわかったね」

ひの「水川と一緒にお世話係をしながら感じたことです。ノートの取り方や資料の保管方法が几帳面で、今の職場のデスクもすっきり片づいていますし。反面、手際の良さや器用さが物を言う実習などは苦労されていました」

みな「そう、勉強したことをそのまま頭には入れとけるけど、手とか足までは伝えられない感じ。それがぶきっちょでかわいいんだけどさ」

ひの「よくわかります(⌒‐⌒)」

みな「わかんなくていいよ(怒) 君のとこはどうなの? もし住んだとして家事分担すんの?」

ひの「仮定に仮定を重ねた上でお答えするなら、分担したとしても最終的には僕が全てやることになりますね。よくあるでしょう、旦那さんが頑張ってたたんだ洗濯物を奥さんがたたみ直してしまい、旦那さんが二度と手を出さなくなるあのパターンです」

みな「いつから奥さんになったんだよ;」

ひの「言葉のあやです。断言しますが、相手の機嫌がどうなろうと僕は絶対にたたみ直します」

みな「うんまぁ、言いたいことはわかったよ。曲げられない部分が多いから、そこで小競合いが起きてるうちに火野くんが『全部自分がやるよ』ってなるんだな」

ひの「桜井さんのように奉仕を『当たり前』と享受できる心があれば別ですが、僕が全面的に家事の類いを引き受けることに対して、僕の恋人なら間違いなく負い目を感じるはずです。摺合せのできない僕自身に問題があることは承知の上で、そんな面倒を双方が被るくらいなら無理に選ぶ必要はありません」

みな「なんかうちの遥がまるで女王様みたいに聞こえるんだけど(・ε・` )」

ひの「僕には小宮さんが喜んで下僕の任に就いているように聞こえますよ(⌒‐⌒)」


●割る

みな「上等だよいいよ下僕で!! 夜はひっくり返してやるんだから!!!」

ひの「やはりそこでバランスが保たれているんですね」

みな「そりゃ俺だって夜好き勝手したいから昼間に奉仕してるわけじゃないよ。昼夜でやってることは違うけど、遥に心地よくいてほしいってのは変わらないからな」

ひの「ええ。好き勝手と言えど、小宮さんは思慮深く丁寧な方ですから桜井さんを何よりも優先されていることは僕にもわかります」

みな「でしょお(ドヤァ」

ひの「でもそれだけ尽くしているのにキスしてもらえないんですね(⌒‐⌒)」

みな「それ今掘り返す必要ある?(怒)」

ひの「すみません失言でした」

みな「笑顔のまま言われても…。いいもんね、他からどう見られようと俺たちは幸せだしー(´ 3`)」

ひの「ふふ」

みな「だから遥にちょっかいは出さないでねマジで」

ひの「仕事上の相談は許して頂けますよね」

みな「やだ。俺を通してからにしてもらおうか」

ひの「失礼ながら、技術的な内容ですので小宮さんには理解しかねるお話かと」

みな「いちいち嫌みだなーもう」

ひの「冗談です。桜井さんに関わる際は一報を入れますよ、眼鏡割られたら困りますから」

みな「なんで知ってんの遥に訊いた?」

ひの「ええ。何故か執拗に割りたがっていたと」

みな「別に眼鏡でも膝の皿でもなんでもよかったんだけど」

ひの「なかなか物騒ですね。以後気を付けます」


●けつろん

みな「よろしくー。てか、うちの遥をからかう暇があるなら忙しいとか言い訳しないで会ってやりなよ」

ひの「ごもっともです」

みな「ちなみに今日は君が誘ったんでしょ? お高いスイートだし」

ひの「そこまでお高くはありませんが、そうです。GW明けは桜井さんとの面談で、その後もしばらくアメリカに出向いていたので、埋め合わせですね」

みな「んじゃ俺とこうやってだらだらしてないで、早く行ってあげたら?」

ひの「夜は長いですし、明日も休みですからのんびりできますよ」

みな「てかそんなに飲んで大丈夫? いや酔うことはないだろうけど、ほら…」

ひの「あちらの方面のことですか。ご心配なく」

みな「あ、そ。まぁ俺が心配すんのもおかしな話か。いざって時にどうにもならなかった君を思うとそれはそれで笑えるしーw」

ひの「今夜予約した部屋、寝室が二つあるんですよ。せっかくですし、このまま桜井さんもご招待しましょうか」

みな「ちょっと待って」

ひの「笑えるか笑えないか、純朴で可愛らしい桜井さん相手に試してみますか?(⌒‐⌒)」

みな「やめてええええ!!! てか自分の恋人が見てる前で遥になんてことする気だコルァア」

ひの「少し前に申し上げたじゃないですか。彼なら『僕に限ってはどこまでも広い心で受け入れてくれると思います』と」

みな「受け入れるわけないだろがっ! え、まさか彼くんがそういう性癖? NTR趣味なの?;」

ひの「いえ全く」

みな「意味わからんけどとにかくダメだから! うちのはるきゃに変なこと教えないで!( ゚皿゚)」

ひの「失礼しました」

みな「ったくもー。……で? そろそろちゃんと教えてくれない?」

ひの「はい?」

みな「この後誰と会うの? うちの社員なんだろ?」

ひの「てっきり気づいてらっしゃるのかと思っていました。ご存じないのであれば内緒にさせてください」

みな「えーずるくない?(T_T)」

ひの「僕は構いませんが、後で怒られてしまいますから」

みな「なんで彼くんはバレるの嫌なの? 社会的にどうたら?」

ひの「それもありますが…小宮さんにご説明するのはちょっと難しいですね。今はまだそっとしておいて頂けますか」

みな「んじゃ今度でいいからその子も遥も誘って飲みに行こうよ。これでも営業だからね、接待用の店はいっぱい知ってるんだよ(^q^)」

ひの「楽しそうですね。彼は桜井さんのことがあまり好ましくないようですから、その機会に仲良くしてもらいましょう」

みな「え???」

ひの「ではお開きにしましょうか」

みな「んん? ね、遥と話したことあるの? なんで嫌いなの?;」

ひの「何故でしょうね(⌒‐⌒)」


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