:: カレーは飲み物
2022.09.07 (Wed) 22:09

・ただひたすらカレーを食べるだけ


遥「(昼過ぎからずっとカレーの匂いがする…)」

湊「よーしできたー」

遥「何のカレーだ(てくてく」

湊「じゃーん!(´ρ`)」

遥「!? こんなに作ってどうする…」

湊「え? 夕方からカレーパーティーするってグループLINEしたよ」

遥「(見てなかった) スマホ…」

みなと『カレーパーティーするので参加表明待ってます』
かなこ『まじ!?絶対行くわ』
つばさ『そんな素晴らしいパーティーがあったとは!』

湊「守山とかりんくんはまだ返事きてないな。まぁいいや、夕方までにあと二種類作らなきゃ」

ーーー

かりん「世にも素敵なパーティーがあると聞いたのでばっちり濃い色の服で来ました( ・`д・´)」

凌也「カレーの魔力に抗える日本人は少ないからな。これ、少しだがデザートにでも」

湊「ありがとー。上がって上がって」

かりん「わあいい匂いー! すごい、いろんなカレーがあるんですね」

凌也「ひとりでよくもまぁ作ったな。この緑のはなんだ?」

湊「それはサグカレー。本場では違うんだけど日本版だとほうれん草のカレーだな」

かりん「こっちはバターチキンですよね。えーとこれはグリーンカレー?」

湊「そうそう。グリーンは辛いから、かりんくんはこっちのココナッツミルクで希釈して食べた方がいいかも」

かりん「なるほど、わかりました。あ、誰か来たみたいです」

佳奈子「やっほー。米持ってきたわ、もうあると思うけど存分に炊きなさい」

湊「おう、もらっとく。サフランライスと普通の米とナンがあるけど」

佳奈子「ナン!? マジで焼いたの!?」

湊「市販のキット買ってオーブンで焼いてる。もうすぐかな」

佳奈子「やばい、思った以上にガチなパーティーだったわ」

かりん「規模がすごいですよね」

佳奈子「さては遥ちゃんか? 何気なく『カレー食べたい…』とか漏らさなかった? このモチベはどう考えても何かあるわよ」

遥「い、いや…何も言った覚えは」

湊「うんまぁ種明かしすると前にどっさり買っちゃったスパイスがそろそろ期限だったからなんだけど」

佳奈子「なーんだ。でも遥ちゃんの好きなバターチキンはやっぱり量多いじゃない」

湊「もちろん」

佳奈子「腹へったしもう食べない?」

かりん「でも夏風さんがまだ…」

凌也「そのうち来るだろう」

佳奈子「この匂いずっと嗅がされてんの拷問じゃん。ほら、遥ちゃんも食べたそうにしてるしさ」

湊「よし食べよ。各自配膳はセルフでよろしく」

佳奈子「ナン食べたい!」

湊「はいはい。熱いから気を付けろよ」

かりん「最初はやっぱりバターチキンですかね」

凌也「俺はこっちのキーマカレーにしよう。ちなみに辛さはどうなってるんだ?」

湊「えーとね、5段階で表すと
バターチキン ☆☆☆☆☆
サグカレー ★☆☆☆☆
キーマカレー ★★☆☆☆
グリーンカレー ★★★★☆ かな」

佳奈子「グリーンは飛び抜けて辛いわけね」

湊「あ、ラッシー飲む? 冷蔵庫で冷やしてたんだけど」

かりん「ラッシー! 飲んだことないけど飲みます!」

遥「(バターチキン…)」

湊「サグカレーはあっさりだから物足りなかったらチーズ入れて。お、夏風来たか」

翼「おおおい! もう始まってたのか!?」

佳奈子「あんたが遅いから匂いに耐えきれなくなったのよ」

翼「確かに食欲がそそられる匂いだな。カレーパーティーだと言ったらシェフにサラダを持たされたんだ、私はリンゴとか入ってるの許せないんだがよかったら食べたまえ」

佳奈子「なにこのデパ地下のデリ風詰め合わせ。いい加減シェフ泣くわよ(T_T)」

翼「わーい小宮のカレーだー(聞いてない)」

湊「ぱく。うん、ナンもちゃんと焼けてる」

遥「ふーふー(ぱく)」

かりん「このあつあつトロトロのカレーにナン…! んむ、おいひいです!」

凌也「( ´-`)ふーっ(猫舌)」

佳奈子「んまー! 火傷しそうなところをすかさずラッシーで冷却!」

翼「私 豆類あんまり好きじゃないが、キーマカレーだと全然気にならないな。ナンがうまい。うまい!」

湊「うまいだろ。誰に当たったかな」

かりん「? 当たる、とは?」

翼「毒か?((( ;゚Д゚)))」

佳奈子「せめて唐辛子じゃない? んでもかりんちゃんや遥ちゃんの地雷になるようなロシアンはやらないわねえ」

湊「だから当たりだってば。ナンの中にひとつだけ、とろけるチーズがインしてます(^q^)」

翼「そういうことかーーー! ばくっ、私は外れのようだ(´・ω・`)」

かりん「僕もです」

佳奈子「ちぇーあたしも」

湊「俺は最後に選んだけど、その時にはなくなってたから誰かには当たってるんだよなぁ」

遥「(入ってない…( `´))」

凌也「悪いな、お前たち( ´-`)」

佳奈子「あーーーっこれみよがしにチーズ伸ばしやがってるわ( ゚皿゚)」

翼「チーズううう(´;ω;`)」

かりん「ふえー、おいしそうです」

凌也「半分やるぞ。うまいことにはうまいが、これだけで腹がかなり満たされそうだ」

かりん「ありがとうございますー!(^^) んんー、伸びるー」

佳奈子「しゃーない、サグカレーのチーズ食べればおあいこよ」

翼「カレーといってもいろいろあるのだなぁ。ナンも店ではもっと大きいのが出るんだろう? おかわり自由の場所もあるらしいが、食べきれるのだろうか;」

かりん「おかわりするとさらに大きいナンが出てくるってほんとですかね」

佳奈子「インドカレー屋ってインド人もいるけどネパール人も多いみたいね」

湊「よく聞くよな。まぁ俺たちだってヨーロッパで中華料理屋やってたら中国人だと思われるよなぁ」

遥「(もぐもぐ) ご飯…」

湊「普通のご飯な。遥はサフラン嫌いだと思ったよ」

かりん「そうなんですか? これはこれでおいしいですよ(^^)」

遥「(黄色い米なんか嫌だ…)」

佳奈子「うんうん、クセもなくていけるわサフラン。どーれグリーンカレーに挑戦してみるかな」

翼「そうだな、物は試しに」

佳奈子「ぱく。……うん! 好き嫌いが分かれる!あたしは全然いける」

翼「うげえええああ! 謎の風味と辛味が全力で襲いかかってくる(´д`|||)」

凌也「俺もあまり…好みではないな」

かりん「ココナッツミルク入りのはまったりですね、僕は食べられます(^^)」

湊「俺も平気。遥はダメかも」

遥「匂いがそもそも…(T_T)」

翼「私たちはこっちで充分だな。キーマうまい」

遥「そうだな」

佳奈子「まずいグリーンカレーって下水の味するよね」

凌也「お前下水の味がわかるのか」

佳奈子「子供の頃ドブに頭から突っ込んだからわかるわあ( ˘ω˘ )」

かりん「(わかるんだ…)」

湊「無印のカレーもかなり食べてんだけどまだコンプリートしてないんだよな」

翼「無印も最近は食べ物屋にシフトしているからな。駄菓子みたいなものが買えて私は嬉しいが」

湊「無印といえば高校生の頃、駅ビルでデートしてた時に無印で激安ルーズリーフ見つけた遥がめっちゃびっくりしてたの未だに思い出す(´ρ`)」

遥「やめろ(怒)」

佳奈子「買ってたわー、あれ薄いけど落書きにちょうどよかった」

かりん「パクパクパク(^^)」

凌也「小宮、ナンもう少しもらっていいか。かりんに」

湊「いいよ食べなー」

翼「カレーってかなり腹にたまると思うんだが相変わらずだな。昼食べてないのか?」

かりん「食べたんですけどちょっと早かったのでお腹減っちゃってパクパクパクパク」

遥「(この体のどこに入ってるんだ…)」

凌也「旨かった。ご馳走さま」

翼「私の一番好きなボンカレーより旨かったぞ」

湊「何と比べてんだよ(´ρ`)」

佳奈子「あっつい! エアコンつけてるのに(;´д`)」

かりん「スパイスでほかほかしてきましたね」

翼「汗ばむな。扇風機独り占めだー」

湊「守山にもらったデザート出すか。冷たいものがありがたいな」

凌也「カレーだからあまりこってりしたアイスはやめてさっぱり系を選んできた」

佳奈子「シャーベットうまー」

遥「(シャリシャリ)」

かりん「パクパク(^^)」

湊「カレーっていくらでもいけるな」

かりん「ほんとですね(^^)」

翼「カレーは飲み物、という格言が現実味を帯びている…( ´-`)」



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