答えはまた後日



「ねーねーリカルドー」


リカルドはベッドに腰掛けて銃剣の整備中
私は同じベッドに頬杖ついて寝そべっている


「なんだ」


「リカルドの額の傷ってさ
ヒモ同然の女の人に逃げられて、更にやけ酒で酔っぱらった挙げ句トイレで転んで便器におでこぶつけて付いた傷なんでしょ?」


リカルドの眉間の皺が深く深く刻まれる
鉛筆挟めるかな…←


「ぉ……お前…どこでその話を…」


「スパーダから!!」


「くっ……ベルフォルマぁぁぁぁ!!!!」


リカルドは怒声をあげて立ち上がった


「んーでもさぁ」


「もうその話はするな!!」

「えっ、何で?」

「何でもだ!!」



銃剣を持つと
そう怒鳴って彼は部屋を出て行った

数分後隣の部屋から聞こえる
スパーダの悲鳴と同室だったルカの悲劇の悲鳴



「?何で怒ってるの?」

_________________
数時間後




「あっはは!!スパーダ酷い顔っ!!」


リカルドに殴られたのか
顔が腫れ上がっているスパーダ


「るせっ陽、お前のせいだからな!!」

今にも噛み付きそうな剣幕…怖い…


「え〜っ、何で私のせいなのっ!?」


「オッサンに過去話しただろーが!!」


「したけど…でも何でそれで怒るの?」


「…お前本当に男心が分かんねぇヤツだなぁ」


だって私男じゃないもんっ…


「普通好きなオンナにあんな間抜けな過去知られたくねぇだろ」

「……好きなオンナ?」

「お前……気付いてねぇの?」


びっくりしたような過去で私を見る
え?えっ?


「ふ〜ん…じゃあ今なら俺にもチャンスが「俺のモノに手を出すとは感心せんな、ベルフォルマ」

「あっリカルド!!」

いつの間にかスパーダの後ろにリカルドが仁王立ちして
いつに無く無表情だった

「…………げっ」

この一言を最後に
スパーダは骸と化した


「ねぇリカルド、好きなオンナって誰っ?」


そう言って側に寄ったら
リカルドの顔が真っ赤になった


「っ……また後日な」

「え〜っ何で何で!?今言ってくれたって良いじゃん!!」








結局リカルドは教えてくれなかった…
って言うかスパーダを殴る前に言った


俺のモノ


って私の事?
私ってリカルドのモノだっけ?

考えれば考える程分かんないっ




いつか問い詰めてやるんだから!


END

[ 20/25 ]

[series]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -