極寒の地にて



テノス…そこは世界最北端の街
そして極寒の地…




「さーむーいー!!!ちょっとルカ!!何とかしなさいよっ!!」

「せやでルカ兄ちゃん!!コートの一枚ぐらい買ってぇな!!」

「え、えぇっ!何で僕がぁ…」

「イリア、エル、あんまり無茶言っちゃダメよ。ルカ君涙目よ?」

「うぅ、ぐすっ…」



確かにこの地方でイリアとエルの格好は寒いよね(苦笑



「陽、お前は寒くないのか?」


私も薄い長袖一枚な格好だけど

「んー…寒いっちゃ寒いけど…イリア達程じゃないよ。
リカルドは暖かそうだね(笑」


なんてちょっと皮肉を込めて言ってみたら
リカルドはフッと笑った


「なら着るか?」

「えっ…うん!!」


そりゃ勿論!!
暖かいに越した事は無いからねっ


「ほら、もっとこっちに来い」


リカルドに手招きされて、側に行くと



ふぁさ…ぎゅっ



コートで包まれて
抱き締められた…!


「どうだ?」


暖かいです
凄く暖かいです
むしろ熱い。顔から湯気が出る…!!///


「おーおー見せ付けやがってよぉ」


「お前も入るか?」


「誰が喜んでオッサンのコートに入るんだよ!!」




私の耳には

リカルドの鼓動だけが響いてます。





END




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