ダイゴさんとデート(?) 6
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「アゲハント、甘い粉よ!そしてかぜおこし!」

なるほど、甘い粉はねむり、そしてピンク色の粉であるから、それを空気中に撒き散らせば良い演出にもなるし、相手のポケモンをねむり状態にもできる。

まだコンテストに出場していないとは思えない判断に感心し、私もミロカロスに指示を出す。

「ミロカロス、空中四方にハイドロポンプ。そのままれいとうビームで凍らせて」

ミロカロスは指示通り、頭上にハイドロポンプを出してれいとうビームを出す。
ハイドロポンプによってアゲハントが出した甘い粉を落とし、さらにれいとうビームによって水の飛沫を凍らせることで幻想的な空間を作り出した。

そして凍った氷は、そのままアゲハントにいくつも降り注ぐ。

「アゲハント、氷をサイコキネシスで動かして、そのままミロカロスに向けて攻撃よ!」

ハルカちゃんは苦しそうにしながらもアゲハントに指示を出し、またアゲハントもまだ難しいだろうに、頑張って彼女の期待に応えようと必死に技を出す。

アゲハントの技によって氷がいくつもミロカロスに襲いかかり、私はすかさず指示を出す。

「ミロカロス、自由に泳いでいいわ。そのまま輪唱」

指示した瞬間、待ってましたと言わんばかりに海に潜り、襲い掛かるいくつもの氷を泳いでかわしながら歌を歌う。その様はまさに優雅の一言だ。

「アゲハント、かぜおこしで海を荒らして!ミロカロスを引きずり出すのよ!」

ハルカちゃんの指示を聞いて、そんなことができるのかと呆気にとられたが、目の前でアゲハントがかぜをおこして海を少しだが荒らしていた。

ミロカロスも泳ぎにくくなったのか不機嫌そうに海面に出てきた。が、アゲハントはそれに気付かずかぜをおこしている。

これはチャンスだと、ミロカロスに最後の指示を出した。

「ミロカロス、アゲハントにみずのはどうを出してそのまま輪唱」

ミロカロスは泳げなくなったお返しだというように勢いよくアゲハントにみずのはどうを出し、そのまま輪唱する。ただでさえ威力の強いみずのはどうに、輪唱で振動をプラスさせた技を直撃したアゲハントは、砂浜に落ちて目を回していた。

アゲハントが倒れたことによってバトルは終了し、ハルカちゃんも私も、お互いのポケモンをボールに戻した。

 

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