確かに暫く私の隊は遠征してて離れてた。何なら一ヶ月振りにモビーに帰って来たよ?懐かしい気持ちも、嬉しい気持ちも、そして焦がれる気持ちも分かる。

けどさ、


「ンンッ…、はッ…マル、コ…、」

「……、」

「あッ、…や、まって…ッ」

「待てねェよい」

「あァッ、ンン、ッあ、」


ドア入ってすぐに盛るのは駄目だと思う!
ドア入ってすぐに盛るのは駄目だと思う!
大事だから二回言っちゃったよね、うん。

親父への報告も終わってマルコ探しに出たら意外と早く見付けて ( 多分マルコも探してたっぽい ) 二人で近況話しながら廊下を歩き、私の部屋に近付いたら「アクアの部屋に忘れたもんがある」なんて言うから「ありゃ、なら随分待たせた?ごめんよ」なんて軽口叩きながら部屋に招き入れた瞬間、ドアを閉めた私を壁に押し付けて熱烈なキスを浴びせられた。そりゃ私もマルコに会いたかったし?触れたかったよ?でもさ……場所が悪くね?


「ンン、はッ…ァ、」

「アクア、なぁに我慢してるんだよい」

「ッ、ばか…きこえ、ちゃ…」

「余裕だねい」

「ッ、ひあァッ、!やッ、」


人がせっかく我慢してんのにマルコは追い詰める様に私のイイトコロを狙って擦る様に指を動かす。膝が崩れそうになるのを脚の間に自分の片脚を挟み支えられ、快感を逃せない様に背中を壁に押し付けられる。逃げ場の無い押し寄せる快楽に溢れ出す愛液でマルコの太腿が濡れてるのが分かる。けど追い詰めるマルコの顔が意地悪気なのに私を映す瞳には愛おしさが篭ってて、自分の身体がマルコを求め快楽に堕ちるのが分かってしまう。


「あッ、あ…ッ、も、だめ…マルコぉ…」

「いいよい、イキな」

「ッあア、ンン……ッ、ふッ…」

「ン……」


限界訴える私にこれまた悔しい程に優しい微笑みで囁かれたら我慢なんて出来る訳もなく。身体の奥から溢れる快感に小刻みに身体震わせながら昇天する寸前、漏れる声を吸い取る様に深いキスをされる。重なる唇の間から漏れる吐息混じりの声はドアの外には恐らく漏れない。散々声我慢する私を責め立ててた癖に、やっぱり聞かれたくないんじゃん。なんて、心で悪態吐きながらも甘い優しいキスをくれる愛しい恋人の首に腕廻し、「足りない…」と誘う様に呟いては彼のスイッチを押すのだった。



(ちょ、も…むり、)

(まだ足りねェよい)

(けど、もうさんかい…)

(アクア不足なんだよい、……駄目かい?)

(〜〜〜ッ、ずるい男)





fin.

満たす *


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