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「バーナビーさんのお誕生日パーティーですか?」

トレーニングルーム で皆と休憩してたら虎徹さんがいきなり、バーナビーさんの誕生日がそろそろなのでサプライズで誕生日パーティーをしようと言ってきた。
虎徹さん曰く、バーナビーさんは寂しい誕生日を祝うから悲しい顔をしてたんだとか。だから皆でバーナビーさんを喜ばせよう!…だそうだ。

「余計なお節介ってことはないか。だってあんなクールな男がサプライズなんて喜びそうにないぞ」

アントニオさんの言う通りだ。私もバーナビーさんが誕生日パーティーをして喜びそうとは思えない。

想像してみようバーナビーさんが喜ぶ場面を……


『僕の為にこんな素晴らしいことをしてくれるなんて…!ありがとうございます。僕にとって今日は最高の日です!』

うん。想像してなんだけどこれはないな。何時ものバーナビーさんなら

『一体何をしてるんですか。こんなことをする暇があれば別のことに力を注いだらどうです』

これだ。絶対こんな感じのことを言うぞ。何故か確信が持てる。不思議
そんな私の予想とは別に、虎徹さんはバーナビーさんは感激して握手をすると言った。いや、それはないな。私以外の皆もバーナビーさんへのサプライズに余り乗り気ではないようだ。皆が参加しないことを焦る虎徹さんと私は目があってしまった。

「沙耶、お前はやってくれるよな?」

期待した目で見てくるが私もどちらかというと乗り気ではないので、苦笑いをしていると虎徹さんはガクッと肩を落としてしまった。

「素晴らしい、実に素晴らしい。誕生日とは特別な日。そんな日に皆で祝ってやるのがハッピーだと私は思う」

そんな中、虎徹さんに賛同する声が聞こえた。その声は今までトレーニングをしてたキースさんのものだった。するとどうしたことだろう。今のキースさんの言葉で皆が賛同意見に変わったではないか。やっぱりキースさんは凄い。そしてちゃっかり仕切ってるのも流石です。
しかし、虎徹さんは それにたいしてちょっと面白くないみたいでやさぐれてしまった。

「仕方ないでしよ。多分人望の差なんですよ」

私がそう言うと、虎徹さんは溜息をつきまた肩を落とした。しまった。慰めようとしたのだがどうやら逆効果みたいだった。そんな私と虎徹さんの所にカリーナちゃんが近寄りプレゼントはどうするのかと聞いてきた。が、虎徹さんはプレゼントを考えてないらしい。おいおい

「仕方ないなー。私と沙耶でプレゼントを考えてあげようか?」

んっ?今、カリーナは私と“沙耶”と言ったよね。あれ私強制的にサプライズに参加ってことですか?

初耳です

title:揺らぎ


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