人は生きるためにこの世に生を受ける。 ディセンダーは世界を救う為にこの世に生を受ける。 生きる事の目的が違うのは明確であり、ディセンダーである私は今更この生き方に疑問を持つつもりはない。 なぜなら私にとって平和をもたらす為だけの道具である事は熟知しているし、その生き方には光栄だと思う程であるからだ。 「何で貴方は生きようとしないのっ…?」 だから私にとって初めての友人である彼女が私を思い泣きじゃくる姿には些か疑問を持ってしまうのだ。 『私は人ではなく、ディセンダーだからだよ』 私の運命なんてどう足掻いても変わらないというのに、嗚呼何て不可思議な。 - 2012/03/30 08:26 |