『お前なんて死んでしまえ』 相手の体を突き刺すかの様な、自分でも驚く程冷たい声が発された。 でも溢れた言葉は引き留めて無かった事になんて出来る訳なく、頭の片隅でまたやってしまったと思っていた。 でも今更取り消して貰うのも癪で、後悔なんて感じさせない様に無表情を作って目の前の人物を見据える。 その目の前の人物は、いつもの様に苦笑を浮かべ口を開いた。 「そっか」 違う違う、こんな事を言いたい訳じゃない、そんな顔をさせたい訳じゃない。 もっと素直に自分の感情を出したいよ、キミのあの日溜まりみたいな温かい笑顔が見たいよ。 なのに私を第三者が操っているみたいに、思っている事と行動が逆になってしまう。 『ヘラヘラ笑う千葉なんか嫌いだ(優しく笑う千葉が好きだよ)』 (天の邪鬼) 2012/01/12 20:25 |