確認するセリフを考えていました。確認しないのがスマートではあるのだけど、確認するシチュエーションに絞って想像を膨らませていたの巻。
「本当にいいのか」
メロは俺様なようできちんと人との距離感を測る力を持っていると思うので、こういうストレートな確認もありかな、ですとか。
ストレートに確認している中に、自分への無意識的なコンプレックスが滲んで"本当に受け入れてもらえるだろうか?"という不安がチラついているのがミソ。
もう少し青く幼く、押し付けるような確認のないキスもまた良し。その場合はやや乱暴であろう。
「物好きですね」
ニアはその点、確認はしないのですが同意であるかどうか、"本当にそれでいいのか"を彼女側に気が付かせる為の一言が似合うかな、なんて。
でも自分から質問・確認の形は取りたくないので、結果として呆れたみたいな言い方になってしまう、いわばあれです。ツンデレ。
「やっぱり、は無しですよ」
ぐわっと近付いたLにこんな感じで言われたら抵抗できなそうですよねぇ。これはもう、発言するまでに既に「もう唇奪っちまおう」てことが決定しているので正確には確認の言葉とは違うのですが、「覚悟はできてるな?」って意味かな。意味かなって、私が考えてるだけなんですけど。ふふ。
ここで
問題なのが
マットです…!
マットは明るいキャラクターで言えば「目、瞑って」みたいなのもいいし、
ドライなキャラクターでいくなら「後悔しても知らないよ」とかもいいのですが、
無関心キャラで、勝手にキスして、顔離した後にふと自分の顎〜口元に手を添えて「…あれ(今キスしたかな?いや、したよな…)」って後からじわじわきてるのとか良いのではないかと思う。
そんなのとても滾るけど、そんなマットさんをお話として組み上げるのはすごく難しそうである。
ヒロインに対し意地悪ちゃんが現れる→周囲のみんなは意地悪ちゃんが密かにヒロインの足を引っ張ろうとしてることに気がついていない→そんな中一番呑気にして意地悪ちゃんにも「可愛い♪」とか言って絡みにいっちゃう→けど意地悪ちゃんがとんでもない意地悪を仕掛けてヒロインがピンチに陥りかけるその直前でずばっと現れて「そーゆーことやられたら困るんだよね」みたいなこと言うのはやっぱり
マットだよねーーー
という思い。
でもこれは3枚目キャラとしてマットを扱った時の話で、すごくすごく無に近くて「色々気が付いてるけど何もしない」ってマットが理想形な気がしなくもない。
その中間に、「そんなことして楽しいの」みたいなドライマットが存在していてもそれはそれでいいと思う。
見てはいけない捜査資料を見そうになってしまったヒロイン相手に俊敏な仕草でそれを取り上げるわいみっこ
とかいいなと一瞬思ったのですが、(そしてお話としては十分ありだと思いますが)
現実のわいみっこには”大切な人に見られてはいけないものをうっかり見られてしまいそうになる”などということは起こりえないんだろうなぁ。
完全な防備に対しちょっとばかり距離を感じてそこを突破していく女の子、それに普段とは違う緊張感を味わう彼らも美味しそうである。
本日はときめきについて考えていました。
色んな類いのときめきが存在しますが、"まだお互い探り合っている段階だけど実はうまくいっている時"のときめきは、とても良いときめきだと思います(ときめき何回言うの)
夜中や、何かをしているっぽいタイミングに電話をしていて
「もう切るね」←名残惜しい
「え?」←名残惜しい
「だって〇〇(切るべき理由)でしょ」←強がる
「あー」←言い訳を考える
「…いやー、迷惑かけちゃうし、名残惜しいけど」←探る
「あー別に大丈夫だけどこっちは。いや、確かに〇〇ではあるが」←探る
「本当?でもいいよいいよ、また今度……」←とか言いつつ名残惜しい
「まあ切りたいなら止めないけど」←探る
「切りたい訳ないじゃん!遠慮しただけだってば」←うっかり
「遠慮しなくていいって」←嬉しい
「わかった」←嬉しい
みたいな!ときめき!
通りすがりにお電話している方を拝見して妄想広がりました。
でもこういう密やかに二人だけの間できゅんとなるようなときめきって、前段階がしっかりあるお話じゃないと表現しにくいですよねぇ。
他人から見ても恋人じゃないし、当人達も付き合ってはいない認識だし、でも限りなく恋愛状態で、それが本人か本人達の間だけで成り立っているって…ときめき(タイトル入れて計9回)
8月に小話を毎日更新したくてストック作成に取り掛かるも全然用意できなくてお蔵入りしかけたやつ。
*
8月1日 蝉
うだるような暑さ、首に張り付く髪の毛。
蝉がうるさい。そう思っているのは横にいる名探偵も同じなようだ。
「…騒がしいですね」
気に留めないなら何も言わないはずだから、口にするということは多少なりとも気になっているのだ。例え飄々とした表情を崩しておらずとも。
「セミ…嫌い。
…わ、や、やだっ!わあああっ!!」
何が嫌いかってこうやって突然ばちばちと動き出すところ。
慌てて掴んだLの服。シワを伸ばしながらもう一度改めて言う。
「セミ、嫌い!」
同意をもらえると思ったんだけど。
「そうですか。私はたった今、感謝していたところです」
Lはそう言って反旗を翻した。
私の頭を静かに撫でて。
移動中、ジェバンニが気を利かせて立ち寄ってくれた公園に立ち寄る。
ニアを引っ張り出して散歩した帰り、通りすがりのおばさまに話しかけられる。
↓
「大人になっても仲良しな兄弟はいいわね!」
↓
「いえ…」
咄嗟に肯定とも否定ともいえない反応をするジェバンニ
↓
「照れることないわ!立派なことよ!」
↓
「そうよお兄ちゃん!」
この場はそういうことにして流しちゃおうと乗る人1名
↓
「そうですよ兄さん」
無表情のまま乗ってくる人1名
(えっ)
(えっ)
まさか乗ってくるとは思わなかったので戦慄したのち、車内に戻るのが恐くなる人2名
「あら、似合いの家族!」
ニアとジェバンニと寄ったコンビニの駐車場。
乗り込む私とジェバンニ、窓の中のニアを見た隣の車のおばさまが聞こえるようにひとりごとを言った。
憤った人、約3名。
運転席の人(そういうこと言うとまたニアが不機嫌になるから…)
助手席の人(えっ私十代の子どもがいる年齢に見えるの…!?)
後部座席の人(……)