8月2日は何の日でしょう
2015/08/02
師匠
「8月の2日か…アレッ今日は何の日だったか…!?何かすごく大事な日だったような気がするぞ…!うーむ何だったか…ぱんつの日か?いや〜〜違うな〜〜!そうだけどそうじゃないんだよな〜!…ハッ!!もしかすると誰かの誕生日ではないか!?しかし誰の…ああ、ここまで出かかっているのに思い出せん…困ったなぁ〜!」
弟子
「………」
師匠
「…なぁぁんちゃって!!お前の誕生日だろう、勿論覚えているぞ!師匠が忘れていると思ってがっかりしたか?冗談でした〜〜〜!!」
弟子
「うるさいよさっきから!このクソ暑いのによくそんなハイテンションでいられるなあんた!」
師匠
「 まあそう怒るなって!今年もちゃんとプレゼントを用意しておいたのだからな」
弟子
「プレゼント?…あーはいはい、どうせまたあれだろ、『おれの肩を叩ける券』とか『おれにご飯を奢れる券』とかだろ」
師匠
「どうせとはなんだ!今年は今までとは比べものにならない超ビッグなプレゼントにしたというのに…そんな態度では渡す気になれんな!」
弟子
「ビッグ…ほんとに?『すっごい大きい紙で作って物理的にビッグ』とか、そういうしょうもないパターンじゃなくて?」←いつかの年にこれを渡されたことがある
師匠
「当然だ。肩を叩ける券とは根本的な価値が違うからな。…それに、お前がきっと一番喜ぶものだ」
弟子
「うーん…じゃあ貰っておこうかな。僕が何で喜ぶか、考えてくれたってことでしょ?」
師匠
「ちゃんと心から欲しそうな感じで言ってくれなきゃあげない」
弟子
「………」
師匠
「………」
弟子
「…ウワー師匠が僕のために用意してくれたプレゼントって一体なんなんだろ〜気になる〜すっごい気になる〜」←棒読み
師匠
「ふ、ふふふ…!そこまで言うなら仕方ないな!ちょっと目を閉じていろ!」
弟子
(あ、これでいいんだ…)
師匠
「………」
弟子
「………」
師匠
「………」
弟子
「…まだ?」
師匠
「あっごめんもういいよ」
弟子
「良いなら良いって言えよ…………何してんの?」
師匠
「うむ、お前が一番好きなものといったら勿論おれだろう?そこで今年はおれ自身がプレゼントになろうと思ったのだ!さあおれの胸に飛び込んでくるといいぞ!さあ!」
弟子
「…僕が目閉じてる間に、それつけたの?」
師匠
「ああ。プレゼントだからリボンをつけてみた。可愛かろう」
弟子
「いやきもちわるいよ…」
師匠
「悪くない!いい!!」
弟子
「流石に頭のてっぺんにつけるのは許し難い!」
師匠
「何ぃ!?じゃあてっぺんじゃなければいいのか!」
弟子
「せめて!師匠ちょっとこっち来て…ほら、こう、低い位置で髪をくくる感じにすれば違和感ないんじゃないかな」
師匠
「成る程!どうだ似合うか?」
弟子
「…うん、こうすると結構しっくりくるね。魔導師っぽい」
師匠
「そうだろうそうだろう!」
弟子
「………か、かわいい、かも」
師匠
「えっ」
弟子
「………」
師匠
「…ありがとう」
弟子
「きっ気のせいかもしれないけどね!うん、なんかよく見たらやっぱりそんな似合ってないかも!」
師匠
「可愛いおれを貰えるなんてこれ以上ないくらい幸せな誕生日だな!さあこい!全力で抱きしめてやるぞ」
弟子
「聞いてないね知ってた!丁重にお断りするよ!」
師匠
「何故だ!ぎゅっとして、いっぱいもふもふしようと思ったのに…!」
弟子
「初めからそれが目的か!」
師匠
「バレたら仕方ない…さあ、お前のひよこみたいな頭をもふもふさせろ!!」
弟子
「やだ!」
師匠
「あっ待て!もふもふ!もふもふ〜!」
今年も通常運転です。
師匠は毎年ケーキを作ってくれるものの、プレゼントはおれの肩を叩ける券かその亜種だったので、弟子は既に期待していなかったようです。
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