pkmn長編小説追加用 | ナノ

01






少し野暮用を済ませてくる。それだけ連絡を入れ早々にガラル地方から行方不明者の詳細が書かれた“イッシュ地方”へ向け身1つで飛行機に飛び乗った
私に何ができるのかわからない。何もできないかもしれない。それでも少しでも、ほんの少しでも私が彼が、ノボリさんが元の時代に戻れるように尽力しよう
騒がしく鳴り続けるスマホロトムからロトムだけをボールに収めスマホの電源を切ってしまえばただの板に成り下がったそれに小さく謝罪の言葉を呟く


「連絡返さなくていいんですか?」
『……余計な迷惑をかけるわけにはいかないから』
「ふーん、随分と彼らが大切なんですね。ジブンにも少しその優しさわけてくださいよ」


笑顔で手のひらをこちらに向けるが優しさなんて目に見えないものをはい、どうぞ。と手渡せるわけがないのに
久々の知人との再会に少しばかり浮かれているのかもしれない。柄にもなく人助けなんてするみたいだし胡散臭いなりに色々考えるようになったんだろう


『どうせ自分が帰ることが目的でしょ』
「おや、バレてましたか。それなら話は早い!あるべき場所に!いるべき時に!早く帰りたいじゃないですか」


○もそうですよね?そう首を傾げられるが私の首はすぐに縦に触れず同じように首が傾く
帰りたい。そう、私は元の時代に帰りたいと思っているはずなのに

私が戻ったところで何を為せるのか




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