pkmn長編小説追加用 | ナノ

02






さぁ!着きましたよ!と無駄にテンションが高いウォロに引きずられ降り立つはイッシュ地方
どことなくガラルと似ているような気がするが建物、服装、装飾などどこか華やかさというより派手といった印象だ

「さぁさぁ、まずは中央にあるライモンシティに向かいましょう。そこにノボリさんをよく知る人物がいますから」
『随分と知っているみたいだけど、ウォロ1人で解決できなかったの?』
「そうなんですよ。せっかく人が親切に教えてるというのに乗車拒否されちゃいました」

そこは立ち入り禁止とか出禁とかそんなんじゃないのか?なんだ乗車拒否って、タクシーの運転手か?
まぁ、きっとこの男は余計なことを話すばかりで有益な情報を出さなかったんだろう。私にしてみればいつものことだがこんな文字だらけのビラを作る人からすれば神経を逆撫でされているようなものだ
今も早く向かおうと言っておきながら名物だというアイスを買っている



「さぁ!こちらがノボリさんを探している人が働いているギアステーションです!」
『なるほど駅員さんか…いやウォロは乗車拒否なのに何でさっきは電車に乗れたの?』
「うーん、それを説明するのは面倒なのでとりあえずここの地下に向かって“クダリさんに会いたい”って伝えてみてください」


善は急げですよ!と背を押され仕方ないが言われた通り地下へと続く階段を降りる。とりあえず誰がその“クダリさん”なのか探さなくては
手近にいた駅員さんにすみません、と声をかけると目の下にうっすらとクマがあり営業スマイルは向けるがいかにも面倒です。と顔に書かれている


「はい。何かお困りでしょうか?」
『“クダリさん”という方を探しているのですが、どちらにいるかご存知ですか?』
「あー、なんや嬢ちゃんボスに会いたいん?そんならこっちや」


突然営業スマイルが消え言葉も崩れる。ここに来てから引きずられてばかりだ
駅員さんは無線でボス今日どっち?シングル?了解。と腕を引かれぽい、とホームに止まる電車に放り込まれてしまう。これに乗ってればその“クダリさん”に会えるのだろうか?


「こっから先7両目におる。まぁ、せいぜい気張りや」


んじゃ、と手を挙げると扉が閉まり電車はガタゴトと動き始めた




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