「どういうことだ……貴公ほどの者が、このような真似を!」

我が王よ、私が辿り着きたかった場所に立つ人よ。
――愛しき父よ。

「私の問いに答えよ!我が騎士ナマエッ!!」

誉れ高きアーサー・ペンドラゴンの子として生まれた私は、同時に魔女モルガンの子でもあるのですから。
最愛の人よ、どうか悲しまないで。
そのような顔をしないでください。
私はただの反逆者であり、玉座の簒奪を目指す者。
理想の王よ、私という悪魔をどうか殺してくださいませ。

「何故だ!何故我が問いに答えぬ、口を閉ざしたままでいる!ナマエ!」

お止め下さい。私は貴女と言葉を交わす資格などないのだから。
アーサー・ペンドラゴン。人の理想を体現した王よ。我らが騎士王よ。

「貴族も騎士もその多くが貴方の許を去った。このカムランで、私は アーサー、貴方を討つ」

モルガンという魔女がどのような悪逆を為そうとも、それでも彼女は私の母なのです。

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -