飲みに行こうか4
2013/07/06 03:52

「君は舐めるの好きだよね」
「おまえはよく噛む」
「シズちゃんもだろ」
「痕が残るとちょっと嬉しい」
「同感」

あまり熱中しすぎるととんでもない場所に歯形がついたりして、と過去にあった出来事を思い返しながら告げる。
同じ場面を頭に描いたのか「あの時は大変だった」と臨也は楽しげに頷いた。
その反応に気をよくし、静雄はからかうように囁く。

「あと、意外に余裕ない」
「それはお互い様」

そう言った臨也に肩を叩かれた。確かにあの最中は静雄も余裕などない。
なら他に、と言葉を探す。

「ねちっこい」

短く言えば、臨也が首をかしげる。

「思考が?」
「セックスが」
「淡泊よりいいだろ」

今度は腰を撫でられた。
淡泊、という言葉に笑ってしまう。自分たちには無縁のように思えて。



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