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一人しか知らなかった

 
一人でいるのはもう慣れた。
窓も何もなく、光なんか射さない。どこかに出入口があるわけもなく、閉じ込められた空間。
だけど、寂しいや人に会いたい。ここから出たいなんて思った事はなかった。
そもそも、生まれた頃から今の今までに人に会った事はないし、外に出た事もない。
一生ここで過ごすと聞くと少し、嫌な気もするが知らない世界に出て弱って死んでいくよりはマシだ。
それに、足に繋がれた鎖が取れるはずもない。

時が止まったままのように遮断された世界。
外を知らないから何かがわかるわけでもない。
だけど、言葉だけはわかっていた。
話すたいてもいないのに意味もなさないはずなのに。
自分は何故話せるのだろう。

「何もわからない…」

呟いても、返事など返ってきはしない。
それはこの空間に僕一人しかいないから。




「ほぉ、知りたいと思ったのか?」

「……え?」

何故。
今まで何を言っても返ってくる事はなかった返事が返ってきた。
“待ち望んで”いた返事が。

「驚いてるのか?」

「………君は?」

「他人に名を聞く時はまず、自分の名からだろう」

「……僕に名前はないよ」



一瞬、沈黙が続く。
相手の返答がないから、もう声は消えてしまったのか。
これは、空耳だったのか。

「いや、空耳ではない」

「………え?」

「すまんな、少々心を読んだ」

「読める、の?」

「お前、名前はないと言ったな」

「……うん。」

「なら、名前をやろう」

「え??」

「名はチエーロはどうだ?
これはな、空、天という意味なのだ」

「…空…天?」

「知らないのか?」

「だって、ここから出た事ないもん」


それから、“声”はたくさんの事を教えてくれた。
だけど、声の名前だけは教えてくれはしなかった。
僕からそれを聞く事はなかったし、相手も言う事はなかった。






****

ここから無理。
無駄に長いぞ、この野郎(・∀・)
何となく書いたらこんなに長くなったw

これ、長編物語作れそう。
だが、作らない。
本編に出そうかな、この物語。
うん、よし(´・ω・`)

グダグダ物語すいませんでしたorz


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10th.Jan.2011


 
 
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