ああ、そっかいらないんだね
死にたい。
いつも自分の感情にうち潜めるものだった。
そもそも、自分の人生を棒に振るほど、立派な道は歩んではいない。だけど、これから立派になる事もないだろう。
今日も同じ、いつもとかわりない空が僕を孤独だと実感させる。
どうでもいい、人生だった。誰かのために生きるのも、自分のために生きるのも、所詮は“大人”という優柔不断な生き物に左右されるんだから。
自分の意見は通らない。
やりたい事は何もできない。
結局は子供なんて親の言いなりの玩具なんだろう。
子供のためだとそう言って、大切なフリをして本当はただ、我が儘なだけだ。
結局は自分の意見を押し付けて、大満足している。子供の意見は関係なしに。
だけど、どんなにそれを受け入れたくなくても、子供は親の命令には従わなければならない。
結局どんなに反抗したところでわかってもらえないなら、そちらの方が楽だ。
でも、そんなのはもう嫌気がさした。
一気に失せるような、何もしたくない気持ち。いっそ、心もなくして人形にでもなってしまいたい。眠るように死んでしまいたい。
だけど、そう思ってしまうのは逃げという行為。だから、何かあってもそれに屈してしまった感じがして後一歩のところで出来なかった。
結局は何もできない弱虫な自分がそこにいるだけだった。
「死にたいのー?」
いつものように空に孤独を感じていると、飽和した空間を打ち破るかのように少女の声がする。
「じゃあ、自分を縛る足枷、取ってあげよーか」
「……は?」
「だぁかぁらぁ!自分が嫌うすべてをなくしてあげようかって」
薄く笑うその子の顔には貼付けたような笑みが。完璧に作られたような笑顔。だからこそ、目が笑ってないのが強調されてよくわかる。
「そうすれば、楽になるよ?」
その目に焼き付くような赤い瞳。夜空の中で輝くそれはよりいっそう目立っていた。
「さぁ、答えをちょーだい」
「“ ”」
囚われたようにもう、そこからは記憶になく、最後に残った記憶はその子の満面の笑顔だった。
結局、自分を縛る物は何もかもなくなっていた。大切にしていたもの。毛嫌いにしていたもの。唯一だったもの。
だけど、心にぽっかり穴があいたようだった。
「ねぇ、ニナ」
「ん?なぁに?」
「もし君は縛られたら、どうする?」
「あたしは縛られないよ?
自由でありつづけたいもん」
「…だよね」
誰かが決める事じゃ、なかったんだ。本当は。
グダグダ。
なんかただ子供て不便と思っただけの物語。
ちなみに“その子”はめちゃくちゃ重大な役だよ。
微妙にユヒ君と思考回路が似ている彼は意気投合しそうね(・∀・)
まぁ、なんていう物語(テイルズ)
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15th.Dec.2010
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