ヒロアカaqua


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緑谷くんと合流し、一緒にいた金髪美少女ことメリッサさんと7人でカフェにやってきた
話を聞くとメリッサさんはここのアカデミーの生徒らしい
世界中の科学者が憧れるI・アイランドのアカデミー、とても優秀な人なんだろう

「へぇー!お茶子さん達、プロヒーローと一緒にヒーロー活動したことあるんだ!」

目をキラキラさせるメリッサさん
年は二つ上のようだけどとっても大人っぽくて羨ましい

「訓練やパトロールくらいですけど」

「ウチは事件に関わったけど避難誘導したくらいで」

「私も似たような感じかな」

「それでもすごいわ!」

ヒーロー殺しのことはあくまで非公開なのであの時の戦闘は他言無用
がっつり戦闘してるけどあくまで巻き込まれてエンデヴァーに助けられたというのが筋書きだ

「私は何故かテレビCMに出演する羽目に…」

「私も雑誌の撮影に…」

「普通じゃ出来ないことね、素敵!」

恥ずかしがる百ちゃんと唄ちゃんにもそう告げるメリッサさんはとてもいい人だと思う
と、雑談を楽しんでいると緑谷くんが1人で座っていた席にドリンクが置かれる

ウェイターさんを見ればそこにいたのは上鳴くんと、峰田くん

「アンタら何してんの?」

「エキスポの間だけ臨時でバイトを募集してたから応募したんだよ、なー?」

「休み時間にエキスポ見学できるし給料もらえるし、来場した可愛い女の子と素敵な出会いがあるかもしれないしなあ!!」

相変わらずブレない峰田くんに呆れていると、メリッサさんを見た2人が緑谷くんを連行する
どうせろくでもないことを話しているんだろうと本日2回目の「(ご愁傷様)」を緑谷くんへ向けた

「彼らも雄英生?」

こそっと訪ねてきたメリッサさんに頷く前にキメ顔の2人がこちらを向く

「そうです」

「ヒーロー志望です」

下心しかない様子に唄ちゃんたちも呆れかえっていたけれど、どこからともなく聞こえてきたのは足音と叫び声

「何を油を売っているんだ!バイトを引き受けた以上労働に励みたまえーーー!!!!」

やってきたのは飯田くん
突然の委員長の登場に悲鳴を上げて腰を抜かした上鳴くんと峰田くん

「わ、飯田くん?!」

「来てたん?!」

驚く一同に飯田くんは頷いた
ヒーロー一家故に招待されたらしい、ただ飯田くん以外は都合が合わず彼1人での参加とのこと
それを聞いて百ちゃんも女子が来た経緯を説明する

「舞羽さんと海色さんは?」

「私たちはギルティルージュの代理で来たの」

「期末試験お疲れ様ってことでくれたみたい」

と、峰田くんが唄ちゃんのコスチュームを見て絶望した表情になっていた

「舞羽の…御御足…」

こんなところで叫ばれたら大変だから様子を見守っていたけれど、あまりのショックに声がか細いようで安心する
と、その時遠くで聞こえた大きな音
メリッサさん曰くパビリオンの一つらしい、せっかくだし回ってみようということになってウェイター2人と別れてそちらへ向かった

着いたのはタイムアタック系のパビリオンのようで、スタジアム状のそこのフィールドには崖のように険しい山が見える

『クリアタイム33秒!第8位です!!』

アナウンスと共にモニターに見えたのは切島くん

「「切島くん?!」」

ギョッとして唄ちゃんとハモった声

「デクくん、あの人も?」

「はい、クラスメイトです」

驚いている面々を他所にアナウンスは進む
何かを察したのか唄ちゃんが遠い目をした

『さあ、次なるチャレンジャーは』

フィールドに現れたのは相変わらずの仏頂面の爆豪くん
切島くんがいるってなったら爆豪くんが来てそうだとは思ったけどやっぱりいたか

『それではヴィランアタック…レディーゴー!!!』

開始早々爆破の推進力で次々とロボを撃破していく爆豪くん

「死ねェえええ!!!」

「(口悪…)」

一応ここ外なんだからそういうの気をつけた方がいいと思うと思いつつ『これはすごい…クリアタイム15秒、トップです!!』というアナウンスにさすがだなと感心した

「あれ、あそこにいるの緑谷じゃね?」

そう告げた切島くんの声に顔を上げた爆豪くんが私たちの目の前の柵に飛びかかってきた

「何でテメェがここにいるんだ!アア゛?!」

「や、やめようよかっちゃん、人が見てるんだから」

「だから何でっつってんだ!!」

「勝己ハウス!!」

「俺は犬か!クソ鳥!!!」

幼馴染トリオの騒がしい様子に知り合いと思われたくなくて空を仰ぐ
恥ずかしい、頼むから大人しくしてください

「あの子どうして怒ってるの?」

「いつものことです」

「男の因縁ってやつです」

メリッサさんにそう答えた響香ちゃんとお茶子ちゃんに苦笑いしていると百ちゃんが切島くんへ話しかけた

「切島さん達もエキスポへ招待受けたんですの?」

「いや、招待されたのは雄英体育祭で優勝した爆豪、俺はその付き添い
なに、これからみんなでアレ挑戦すんの?」

そう尋ねてきた切島くんに何かを返す前に爆豪くんが叫ぶ

「やるだけ無駄だ、俺の方が上に決まってんだからな!」

緑谷くんへの突っかかりがすごいのはいつものことだけど今日はいつも以上に凄まじいな

「うんそうだね、うんうん」

「でもやってみないとわかんないよ?」

「うんそうだね、うんうん…ハッ!!!!」

唄ちゃんの合いの手につい同じことを繰り返した緑谷くんに爆豪くんの目つきがさらに悪くなる

「だったらはよ出てって惨めな結果出してこいや!クソナードがぁああ!!」

「は、はいいっ!!」

さらに悪化した状況に手で顔を覆う
お茶子ちゃんが唄ちゃんも参加したら?と声をかけたが、新コスチュームにまだ慣れてないから遠慮しておくと話していた

『さて、飛び入りで参加してくれたチャレンジャー
一体どんな記録を出してくれるのでしょうか?』

フィールドに降りた緑谷くん
緑色の閃光が駆け巡りあっという間にロボを破壊していく
前に保須でみた時よりもずっと使いこなせているようで彼の成長を感じた

『これも凄い!16秒!第2位です!!』

帰ってきた緑谷くんにまた突っかかっている爆豪くん
けれど私は空気中がヒヤリとしたその感覚に思わず駆け出しフィールドを見下ろす
そこには予想通り焦凍くんがいた

『14秒!現在トップに躍り出ました!!!!』

一瞬でフィールドを凍らせたようで盛り上がる会場
自分の記録が抜かれたことに爆豪くんは飛び出して焦凍くんに食ってかかる

「テメエ!この半分野郎!!!!」

「爆豪?」

「いきなり出てきて俺スゲーアピールかコラァ!!」

「緑谷たちも来てんのか」

目の前で叫ぶ爆豪くんを避けてこちらを見た焦凍くん

「無視すんな!!!大体何でテメェがここにいんだよ!!」

「招待受けた親父の代理で」

焦凍くんにI・エキスポに行くことは伝えてなかったので彼も私を見てびっくりしていた

『あのぉ…次の方が待っているので…』

「ウルセェ!次は俺だァ!!!!」

叫んだ爆豪くんに再び顔を手で覆った
すぐに男子のみんなが止めに入ってたけれど恥ずかしさで死にそうだ










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