共犯

「誰でもない誰かに躰を委ね救われたような気分を得る浅はかさ身を揺する快楽で緩くなるネジ口からまた何か零れたこれは誰のせい」
「本当はねえ 誰の事も信じちゃいないんだよ 預けるのは躰だけ 心は別の何処かで浮遊しているよ正に心此処に在らずだね 目が合っただけで手を繋いだだけで唇を重ねただけで躰が交わっただけでたかが其れだけで相手の思考心情意思全てが分かるとか本気で思っている奴ばかりで頭が痛いよって隣で頷いてる君も変わりないよ」
(自分に嘘は吐きたくないと言葉にした時点で既に嘘を吐いている)
(手に入らない物ならいくらでも!)

「ありふれた幸せの形が分からなくなっちゃったゲシュタルト崩壊で誰も皆同じものを欲しがる自分も例外なく 毎晩毎夜狂ってしまいそうな両腕を必死に押さえてんだよ笑える!」

傍白 「誰かを蹴落として巻き込んで道連れにしてまで手に入れたい物もしそれが叶ったとして本当にそれで良いの?」

(憧れてたんだよ)
(何者かに成りたいなんてさ)
(熱に浮かされた振りして君の名前繰り返し叫んでみたりして)

「君もせいぜい僕を利用したらいいよ出会った時からお互い様だもんね 罪も罰も此処には存在しない
「奪えるだけ奪って好きなだけ食い散らかそう」





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