会話文・短文 (タイトル一覧)
節操ありませんので注意

二重跳びで空(11/06/18)
「俺、二重跳びで空まで跳んでみたかったんだけどぉ」
「はい?」
「縄跳びの」
「いいんじゃないんですか!」
「思い切り目逸らしながら言うな」
「俺は駆け足跳びで走る方が早いと思ってました」
「んなわけねーし! ウケる!」
「二重跳びで空も十分ウケますよ」
「お前言うようになったなぁ……」
(ドリームと善水)

天の白、地の黒(11/06/17)
「天使が悪魔に恋をするとどうなるんだろうね」
「ああ? 知るかよ。地の底に落ちるんじゃねえか」
「じゃあ悪魔が天使に恋をするとどうなるのかな」
「どうせ地の底に落ちるんじゃねえの」
「君となら嬉しいなあ」
「何勘違いしてんだ!」
「嬉しいけど、でも」
「ああ?」
「堕ちるのは俺だけでいいから、その時は俺を忘れてね。ごめん」
(エルフェルとメフィスト)

割愛に至るまで(11/06/16)
 2人で想い慕い合うことが恋だというなら、きっとこれは違う。似ているだけ。
「哀しくて……泣いてるわけじゃないんです」
「……」
 頭を撫でられる。包み込まれるようだと思った。あなたは優しい。
「僕は先輩のこと」
 好きじゃないんですよ。本当なのかな。別にどちらでもいい。この恋愛ごっこが終わるまで、かなしみを隠し通さなければ。
(田中と酒井)

かわいいなまえ(11/06/15)
「しろま、白間な」
「何?」
「変な名前」
「絵嶋だって変じゃん」
「変じゃないって」
「白間だって普通だよ」
「変だろ」
「そっちの方が変!」
「なあー、白間と絵嶋どっちが変?」
「え、僕に振る?」
「田中は普通だね」
「いや、普通っていうのは仁平とか鹿内とかだろ」
「田中って多いよね」
「そうだな……多いな。田中多い」
「その喧嘩デビュー払いで買いますよ」
(絵嶋と白間と田中)

訊かないから(11/06/14)
「聞いてくれ! さっき見野があくびしたあとに恥ずかしそうにしてたんだ!」
「ちょっと聞いてよ。さっき中谷くんが石につまずいて転びそうになってたんだ」
「そうなん……そうなんですか」
「どこをとっても可愛いな見野は! 見野可愛いよ見野」
「本当に中谷くんったら可愛いよね!」
「あの」
「なんだ」
「なんだい?」
「俺の耳2つしかないんで」
「聞こえないのか可哀想に……」
「補聴器買ってあげようか?」
「2つで1セットなんです」
(徳永とクールと若泉)

人生綱渡り(11/06/13)
「一緒に必殺技の練習しようよ! ねっ、ねっ?」
「構いませんよ。僕でよろしければお付き合いします」
「じゃあねじゃあね! アルマジロサーカス!」
「それは……」
「どしたのどしたのー?」
「僕にもっと太れと言っているのでしょうか」
「違うよー」
「それとも暗に僕が太っていると……」
「違うよ! ごめんねっ! ごめんねー!」
(サーカスと土岐)

アンチフィーリング(11/06/12)
「ドS……」
「わたし?」
「そ」
「そんなことないの! 至ってノーマルな、の!」
「いっ……てええっ!」
「人聞きが悪いの!」
「あー、情報さんに喜ばれるんじゃない?」
「絶対嫌」
「なぜに」
「ドMの扱いが分からないの」
「統計出しとこうか?」
「いらない」
(統計と電算機)

低糖癖(11/06/11)
「キスをしないのは」
「ぶっ……」
「聞いているのか」
「聞いてるし聞こえたし聞きたくなかったっつの!」
「顔の傷が気持ち悪いからか」
「はあ?」
「もしそうだというのなら……妥協して文字通り目を瞑ってもらいたい」
「そうじゃなくてよ……普段は恥ずかしいだろーよ」
「私は別に」
「そんなら目開けたまましてやるけど」
「それは」
「ん?」
「私が恥ずかしいな」
「うわー、人並みの感情持ってんだ」
(落下傘と闘争)

まるくなる(11/06/10)
「細石くん」
「あ、北雄くん。何ですかー?」
「ふにゃふにゃするんじゃない! 至極真面目な話だ!」
「はっ、はい!」
「もう隠すつもりはない! 僕は君が……」
「……?」
「君が好きだっ!」
「!!」
「た、多分な」
「……」
「どうしたんだね」
「……」
「ははは! だらしがないな! 石のようにガチガチじゃないか! いや、まあ……僕もだが……」
(石英とサザレ)

頑張る背中は、(11/06/09)
「ひっつかないで」
「俺今動けない」
「知らないよ」
「あ、ミスった……白間ー」
「何?」
「そっち青ない? 青」
「ふたつあるよ」
「どっちも取って」
「自分で取ればいいでしょ」
「どうもー」
「……ずるい」
「は?」
「別に……」
(白間と絵嶋)
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