水月泡沫
- ナノ -

12

上陸したこの地域は日差しが強い上に、歩く所は砂ばかりでうんざりしてくるような暑さだった。
この暑さには皆にも相当きついものらしいが、故郷ではこの温度を経験したことが無かったユウナは額に汗を流しながら、その顔を曇らせていた。
暑さで不機嫌になっていたためユウナの口調もいつもよりも冷たいものになっている。


「あつい、あつい暑い!何なのよこの暑さ!」
「……ルーティ、暑いって言わないで」
「……ユウナさん、相当堪えているようですね……」
「無駄口を叩くな」


リオンも日差しに苛立っているのか、不機嫌だった。そんな重い空気の中、明るい声が聞こえてくる。


「やっぱり気持ちいいな〜!この日差し!」
「……スタン、アンタ本気で言ってる?」


スタンの体温はどうなっているのか疑いたくなる発言。何だか目の前の景色が揺らいできたような気がする。倒れそうになるというルーティの呟きに「お前を置いて行ってやる」と返すリオンの冷たい発言にルーティは突っかかりそうになるが、この暑さではその元気も無い。

「ユウナ、大丈夫なのか?」

リオンがユウナの隣に来て尋ねる。歩幅を合わせて歩いてくれている事にリオンの優しさを感じた。
大丈夫、とは言うものの暑さは苦手な上、慣れていない。だって、最近はダリルシェイドに居たとはいえ、正反対の地域で暮らして来たのだから。リオンの顔を見ようとするが、視界がまた歪んで反転し、暗くなった。

「ユウナ!?」

リオンは咄嗟に突然倒れてきたユウナの体を支える。ユウナの顔は苦しそうなもので、ぐったりと腕を垂らしていた。

――額に冷たい物が当てられたような気がして、目を開けた。目を開けたそこは先程の砂漠ではなく、誰かの家のようなところだった。
「気がついたか?」と不意に横から声が聞こえてきて見てみるとそこにはリオンが居た。先程のひんやりとした物はリオンの手だったのだろうと考え付く。


「ここは……?」
「オベロン社のカルバレイス方面支部のバルック基金だ」
「そうだ、私倒れて……!ごめんなさい!これじゃあ、足手まといもいい所……」
「暑さに弱いなら早めに言っておけ、馬鹿者」
「坊ちゃん、その言い草は無いでしょう。あんなに心配して……」
「黙れシャル」


今にもシャルティエを投げ捨てそうな勢いだったリオンを止める。
シャルティエからありがとうございますという涙混じりな声が聞こえてきて苦笑するしかなかった。
「ここまで誰が?」と質問をするとリオンは答えようと口を一瞬開いたが、何を躊躇ったのか目線を逸らした。暑さに強かったスタンが運んでくれたのだろうか。


「お前なー……リオンだよ、リオン。ここまでお前を運んだんだよ」
「ほ、本当?」
「スタンも運ぶって言ったんですけど、坊ちゃんが僕がやるって……ちょ、坊ちゃん投げないでください!」
「貴様の口は何度言っても治らないようなのでな」
「あ、ありがとうリオン。ううん、でも本当にごめんね」
「別に構わない」


神の眼を追いかけているという状況なのに、何が客員剣士補佐だと自分の体調管理の悪さにユウナは反省していたし、リオンに一喝されることも覚悟していた。それでも構わないと気遣ってくれるリオンの言葉があり難かった。それに甘えてはいけないことは分かっているのだが。
ユウナが話していた部屋から声が聞こえてきたようで、ルーティとフィリアが入ってくる。


「あら、起きたの?」
「大丈夫ですか?ユウナさん」
「大丈夫!心配掛けてごめんなさい」
「それはいいけど……アンタ顔が赤いわよ?」


ルーティに言われて慌ててユウナは頬を手で押さえて、暑いからだというとフィリアは心配そうな顔をしてユウナを見る。


「はっはーん……違うわよフィリア。これはあそこの坊ちゃんと…」
「ほう、貴様も減らず口は治らないようだな」
「坊ちゃん、照れ隠しは……」


シャルティエがまた何か余計な事を言おうとしたのでリオンは睨みを利かせ、ルーティにも鋭い眼差しを向ける。
リオンはバルックと話す為に扉を開けて部屋から出て行こうとする。しかし、ユウナはあることを思い出して慌ててリオンを呼び止める。


「……どうした」
「あの……バルックさん……?は、私の事知ってる?」


リオンはユウナの質問に疑問を浮かべた。横に居たルーティとフィリアも何故そのような質問をしたのか分かっていないようで不思議そうな顔をしていた。


「客員剣士補佐のユウナということは知っていたようだな。……それがどうしたんだ?」
「そっか……何でもない」
「横になっていろ」


客員剣士補佐であると思われているだけなら、一先ず安心だろうか。バルックに実際に会ったことは無いけれど、
部屋から出て行くその後姿をルーティは楽しそうに見た後、ユウナに視線を戻した。


「アンタも早く気づいてやりなさいよ」
「ルーティ?」
「それにしてもリオンさん……いつものリオンさんじゃなかったですよね」
「そうそう、いつになく必死で私が倒れても置いてくって言ってたくせに……!」


ルーティは先程のリオンとの会話を思い出して苛付いている様子で、フィリアは苦笑いをしていた。確かにリオンは非常に気難しいけれど、ユウナと要る時だけは素の少年らしくなることを彼女たちも知っていた。

――リオンにはここに居ろと言われたがもう大丈夫そうなので、ルーティとフィリアと共にロイを腰に収めて部屋を出る。
ユウナ達が部屋を出ると丁度リオンとスタンがバルックの話を聞いていたところだった。マリーは外に出て行ったようだ。起きたか、と笑いかけてくるこの色が黒めな男性はバルックだろうと考え付く。


「ごめんなさい、迷惑掛けてしまって」
「別にいいさ。客員剣士補佐のユウナ君。噂で聞いているよ。その噂に違わない程、腕もあるのに美人ときた」
「バルック!」


バルックの発言に少なからず恥ずかしく感じた。冗談と思いたいが、冗談を言っているような顔ではなかった。
睨みを利かせて怒鳴るリオンに、バルックは彼の嫉妬心を感じるしかなくて苦笑いをした。
それにしても驚きだな、と呟くバルックにスタンが不思議そうに何がですか?と聞くとふと微笑んで答えてくれた。


「リオンがユウナ君以外の同世代の誰かと仲良くしている所を見るのがだよ。ダリルシェイドの邸にいつ行っても、一人で居たのに」
「仲間同士ですからね、そりゃ仲良くもなりますよ。な、リオン?」


スタンの発言にユウナは小さく溜息をつく。そんなこと言ったらいつもの様に喧嘩のようになるのは見えきっている。リオンも、バルックに食って掛かる。


「人聞きの悪い事を言うな!僕はこいつらと仲良くなどしていない!」
「そんな言い方無いだろ。これまで一緒にやってきたんじゃないか」
「命令されて仕方なく、だ。本来なら僕とユウナだけで十分だった」
「リオン……」
「仲間だの仲良しだの虫唾が走る。いいか?もう一度言っておくぞ、僕は」


こんな言葉を言ったらスタンはますます傷つく上に、ユウナにもまた怒られるだろう。しかし、仲間という言葉を否定したくて彼は続けた。
自分が必要としているのは心に決めた者達だけ、スタン達との関係など認めたくなかったから。


「お前のように図々しくて、能天気で、馴れ馴れしい奴が大嫌いだ」
「……」


スタンが顔を上げると鋭い目をしているリオンと視線が合う。リオンはそのまま扉を開けて日差しが照りつける外へ出て行ってしまった。

「リオン!はぁ……ごめんね、スタン」

マントをなびかせて出て行くリオンを寂しそうに見た後、スタンに謝るユウナ。
何故彼は、仲間や友人といったものを頑なに拒むのかルーティ達には理解できなかった。だが、彼の周りに同世代が居なかったこと。
そして父親が居ながらも愛情を受けず、頼れるのはマリアンとシャルティエだけで、自らの腕を磨くことでセインガルドの薔薇とまで言われる客員剣士になったことを考えると、彼が他者に心を開かないのも仕方がないだろう。


「いいんだ、ユウナ」
「何よアイツ!態度悪いわね……!」
「リオンも……根は優しい人だから、お願い。諦めないであげて……」


自分が彼に出来るのはこんな事くらいしかない。
きっと迷惑な事だと言われるだろうけど、彼にとっていい方向につながると思うのだ。


「ユウナがそんな……頭なんか下げなくていいよ!俺も諦めるつもりは無いからさ!」
「ありがと……」
「……にしてもアンタ達って本当に……」


ルーティがリオンの事を心配するユウナの姿に溜息を吐く。本当に、リオンの為に何処までも一生懸命な少女なのだ。

外に出るとリオンは誰かと話していたようで、その相手が何処かへ走り去っていく。
今のは誰なのか尋ねるとリオンの代わりに彼の腰にある、少々甲高い声が響いた。彼は情報屋で、お金を支払って神の眼を運んだらしき集団に付いて聞いていたのだ。少し早く神殿関係者の団体が港に着いたそうなんです。大きな荷を降ろし、首都に向かったと言っていたようだ。
シャルティエの説明にフィリアは、あっと声を上げる。フィリア曰く、カルビオラには神殿の支部があるそうだ。

「そこに神の眼が運ばれた可能性は高そうじゃのお」

クレメンテの言葉にスタンは頷いて行ってみよう、と元気よく言う。そんなスタンの様子にリオンも何だか調子が狂ってしまった。
情報によってリオン達一行はカルビオラに向かうことにする。カルビオラはここチェリクから北へ行ったところにある。


「ねぇ、リオン」
「何だ」
「仲間とか友達っていらない?」
「……」
「直ぐに信じろなんて無理だって分かってる。……でも、少しくらいは認めたっていいんじゃない?助ける事って相手にも自分にも絶対に良い事だと思う、多分ね」


自分も今までそんなこと知りもせずに生きてきた。
けどその大切さを知ったのはあの日家を抜け出してダリルシェイドに来て、マリアンやシャル、リオンに会ったから。

――僕にはマリアンとシャルティエ、そしてユウナさえ居ればいいんだ。
それは今もこの先も変わらない。変わらないはずなのに。


「僕に、仲間なんて要らない。僕には……」


ユウナが居ればいい、その一言が彼女に言えたらどんなに楽なのだろうか。


「……でも覚えてて。辛くなったらシャルもロイも、皆も居るんだから。私だって力になれることはするから」
「フン、大丈夫だ。それよりも僕がユウナを助けてやらなければいけないと思うがな、抜けているしな」
「な、何それ!」


先程の表情とは違い、不適に笑うリオンに言い返すものの、安心を覚えた。


「行くぞ」
「あ、待ってよ!」


――彼女を守るため、僕はリオン・マグナスとして自分の居場所を、存在を周りに認めさせる。
それが出来た時に彼女にエミリオとしてこの想いを伝えられるだろう。

「ユウナ……?」

バルックは先程会った少女を見て何かを思い出したかのように書類を探って見ていた。
確かに何か違和感があった。彼女と同じ名前で、同じくらいの年で、おまけに客員剣士補佐のユウナの名前が届きだしたのも同じ二年前だというのに。
自分は実際には彼女の顔を見たことはなかったけれど、まさか。

「彼女は……ユウナ・バレンタイン?」

書類に書いてあったのは、二年前に突然失踪した少女の記録だった。
何故王国客員剣士補佐に、と考えてみるがヒューゴからは何も言われてなかった。バルックは頭を悩ませて、暫くその書類を見ていた。

――リオンにユウナ・バレンタインとして名乗れるのはヒューゴから独立した時。
その時は、自分のことを話すから今は言えなくて、ごめんね。そんな言葉を、心の中で呟くことしか出来なかったのだ。

横に居るリオンを横目で見て、申し訳なさそうに視線を逸らして、また前を向いた。チェリクの街にある木々が風によってざわめいた。
容赦なく照り付けてくる太陽の暑さに耐えて、カルビオラに着いた。途中に魔物を倒したりなんだりで大分体力を消耗しており、横から見てもユウナがふらついているのは一目瞭然だった。


「ユウナ、大丈夫か?」
「スタン……あれ、スタンって二人居たっけ?」
「こんな奴二人も居たら迷惑よ!」
「そんなことを言っている場合か!おい、ユウナ。僕が見えるか?」


リオンの声が遠くから聞こえてきたような気がした。ユウナが声に反応してリオンの方を見るけれど、その瞳に映った姿は二人。


「あー……リオンも二人居る……」
「……、宿屋に行くぞ!」


リオンはユウナの手を引っ張って、ルーティの変な視線をあえて気にせずに宿屋へ直行した。


「ユウナは本当に暑い所が駄目なんだな」
「あれ、マリーさんも苦手なんじゃなかったでしたっけ?」
「私も苦手だが……ユウナ程酷くはない」
「ユウナさん……戦闘中も支援にまわっていましたから……」


スタンがこんなに気持ちがいいのにと呟くとルーティに呆れられた眼で見られていた。先に宿屋に行ってしまった二人を追って宿屋へと歩き出した。
リオン達はユウナを宿屋に連れて行った後、このカルビオラにあるストレイライズ神殿に向かった。
しかし、グレバムが中に居る可能性が高いというのに突入するのは無謀である。そこでフィリアが巡礼者のふりをして先に神殿に入り、夜に裏口を開けておく、ということになった。

宿屋に戻ってきたリオン達を見てユウナはフィリアは何処に行ったのかと問いかけた。先程まで一緒に行っていたはずのフィリアが居ない。


「先に神殿に入って夜に裏口から進入よ」
「フィリア一人で大丈夫かな……?」
「フィリアなら大丈夫だよ!」


スタンはまるで自分のことのように自信を持って断言する。
彼女は一見普通の司祭だし、隠し持っているクレメンテと強力なボムがあるから大丈夫だろう。


「夜に出発するが……ユウナはどうだ」
「大丈夫、夜になると涼しいしね」
「ったく……何で俺のマスターはこんなに軟弱なんだよ……」
「じゃあスタンみたいなマスターが良かったんですか?」
「……」
「何だよ、俺が嫌なのか?」
「当たり前だ!お前のような奴をマスターにしたい奴など誰が居る!」
「ディムロスは俺がマスターじゃないか!」


ディムロスとスタンの言い合いが始まったところでルーティが似た者同士だと呆れて止める。
夜まで時間があると、リオンは宿屋を出てカルビオラの街が一望できる場所へと来た。砂漠の中にあるこの街をぼんやりと見ながら、シャルティエに語りかけた


「……シャル」
「はい?」
「この国の人々はすごいと思わないか?どうやってこの過酷な砂漠で生きていられるのか不思議でたまらない」


下を見下ろせば、昼よりも人数は減ったが人々が行き交っていた。リオンの横顔は夕日に照らされ、普段よりも綺麗に映し出していた。
二人で居る時は本当に彼は素直である。永らくのパートナーであった事もあり、シャルティエに少々依存している節があった。


「……そりゃあ結束が固いからでしょう。国民同士互いに助け合って……」
「本当にそうか?」


シャルティエの言葉の途中でリオンは再度疑問を投げかける。突然の質問返しにシャルティエは間抜けな声を出してリオンに尋ねた。

「ルーティが言っていたな、よそ者の事情など関係ないと」

チェリクで言っていたあの言葉は不愉快だが共感できるところがあった。この国の様子と自分を重ねてしまった所があって。
彼らは情にとらわれず生きるために選択肢を迷わない。そして必要なものを得るためには対価を払い、無価値なものは切り捨てるだけだ。
自分のマスターの話を黙って聞いてコアクリスタルを光らせた。リオンの瞳には自信と確信に満ちていた。それが絶対的な答えだとでも言うように。

「……彼らは覚悟している。生きるために時には足手まといを見捨てることを」

彼は気づいていないんだ。
それは自分で言えばマリアンもユウナも当てはまってしまうことを。けれど、それに気付けば彼の信じる者が無くなってしまう様で何も言えなかった。


「……シャル。何度も言うが、僕はこの任務を成功させなきゃならない」
「はい。坊っちゃんにとっては大きな意味を持っていますからね」
「そうだ。これが上手くいけば、僕はヒューゴの息子ではない、リオン・マグナスという一人の男になれるはずなんだ……そうしたら、きっと……」


マリアンと対等な立場になれる、これは長年望んできた事だ。どんなに背伸びをしようとも同じ位置に立てなかった。
そしてユウナに、自分の想いを伝える事が出来る。今のままでは、到底伝えられない。
望むのは、それだけなのに近くて遠い。届くに足りない高い目標。


「どうしてそんな話を……?」
「分からない……ただ、いつか僕もその決断を迫られる気がするんだ。その時の決断を間違えたらと考えると、僕は……」


リオンは唇を噛み締めて、微かに手を震わせる。愛するものを守るために何かを犠牲にするとしたら自分はどうするのか。
そんなの、何かを犠牲にする事を選ぶだろう。しかし、その判断がもしも間違っているとしたら、そう考えると冷静ではいられない。

いつだって彼は孤独だった。父という大きな影に隠れてしまった存在。
そんな彼を認めてくれたのは他でもない、シャルティエ、マリアン、ユウナ。しかし、彼の中で何かが揺らいでいた。原因はあのお人よしのスタンだ。


「……シャル。僕はユウナが好きだ」
「はい」


まるでそんなこと知っていますよと言わんばかりの口調に少々溜息をつきながらも続ける。本人が居ないと素直に言える言葉だ。

「僕はユウナの事を分かっているつもりでいた」

けれど最近見せる彼女の表情は知らないものばかり。たまに拒絶されて、彼女は無意識に周りと壁を作っている。知りたいと思うのに、知る事が出来ない。

「ユウナは……強い。でもそれゆえに脆いです。その脆さを坊ちゃんに見せてくれた時……」

彼女は若い女性でありながら、客員剣士補佐を務め、リオンとの周りの関係を和らげようとしている。
自分が辛くても口には出さずに一人で耐えようとしている節がある。強い。だからこそ、脆い。


「……僕は伝える事が出来るだろうか?」
「出来ますよ、自信を持ってください坊ちゃん!」
「そうだな。だからこそ、必ず任務を成功させなきゃならない」
「……坊っちゃん、大丈夫です。坊っちゃんが間違えるはずありません。それに……僕がどんな時でも一緒にいます。だから坊っちゃんは坊っちゃんが正しいと思った決断をして下さい」


シャルティエは明るい声をしてリオンに言う。彼の存在に何度助けられてきたことか、口には出さないけど感謝している。


「もし間違っていたとしても、その時の後悔は僕と半分ずつです」
「半分ずつか……それは助かるな」


微笑んだリオンにはい、と明るく返事を返す。
この任務が終わったら、自分が望んでいるものが手に入るのだから。失敗は決して許されない。
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