フェニックス&フレイ。
まさに燃え盛る炎のような愛情でした。
フレイ(古宮陽太)は名君でしたが、炎の加護の前になす術がなかったのも確かです。唯一タクと同じ世界で生まれ育った人、高校の先輩。
見た目こそ若さを保っておりますが、実はタクのお父さんと同世代。20年くらい前の卒業生。
この人の年代を明らかにするために、暁はわざわざ最後の冒険(●ァイナル・●ァンタジー)の作品時系列を必死に探しました…。
包容力のある先輩だったと思います。
フレイを温かい焚き火だとすれば、フェニックスはまさに全てを灰燼にする業火ですね。
敵役として登場しましたが、フェニックスを憎めなかった方も多いのではないでしょうか。
彼は確かに許されないことをしました。ですが、愛情の形は人それぞれで、彼は彼なりにフレイを愛したかったのもまた事実でした。
結局、事実とは一つしかなくても、真実とは見る人の立場によって姿を変えてしまいます。
だって、フェニックスはフレイを失いたくないだけで、その結果たまたま世界が滅びそうになっただけなんです。あの時、タクがイチルを殺す選択をしていたら同じく世界は助かっています。
互いに譲れなかったものがあっただけで、交渉では解決できなかっただけで、最終的に武力衝突は免れないこととなってしまいました。
フェニックスもタクも一歩も引けない状況、引いてしまったら犠牲になるのは恋人でした。
結果、タクが勝っただけの話。
フェニックスとフレイは転生します。そして、いつの日かフレイの言葉通り、再びタクに会いに来る日がやってきます。
転生してもフレイは人間の寿命という制限に囚われますが、タクの魔法もあって、彼らの赤い糸が切れてしまうことはありません。
フェニックスは敵役でしたが、500年ごとに死んではまた復活し、本当の意味で永遠を生きる彼の孤独は計り知れません。数千年を生きる王の仲間達ですら彼を残していなくなります。
彼の気持ちも分かってしまいす。
フェニックスとフレイ、ゆっくりと休んだ後に、また燃え上がる恋をすると思います。
…暁はいつの日かフェニックスを使ってギャグを書きたいです(`・ω・´)キリッ。シリアスの代名詞のような存在をぶち壊したい…。
因みに、フェニックスは復活という性質上、若々しい見た目でも老成した口調にしました。王様達の中でも割とジジイ(*´艸`)。
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王には世界を守る義務がある。
そして、俺にとっての世界は君である。