魔法には六つの属性がある。
まず、炎。ほとんどが攻撃で防御はあまりない。だが、たいていの防御なら強行突破出来るほどの破壊力を持つ。
姿を変えたりと特殊な魔法も多い。相性が悪いのは水と氷、相性が良いのは風。
水、氷。この二つは名前こそ違うものの同じ属性だと考えられている。だが、水を扱える者は必ずしも氷を扱えるとは限らない。もちろん、逆もまた同じだ。
水の攻撃は大変弱く、戦闘には向かない。だが、雷と炎を食い止められるほどの防御を誇る。六属性最高の防御力だ。
そして、唯一治癒魔法が存在する。
氷は攻撃防御共に強めだが、攻撃や防御を得意とする属性には太刀打ち出来ない。
水、氷共に相性が悪いのは炎と雷、風で相性が良いのは光。
三つ目に雷。六属性最強の攻撃力を持つが、代わりに防御魔法は存在しない。攻撃は最大の防御だということを体現した属性だ。
相性が悪いのは水と氷、闇。相性が良いのは炎、風だ。
四つ目に風。六属性のうちで最速。相手の攻撃がこちらに届く前に相手を攻撃できるという点では、実質最強かもしれない。
天候に影響されず、発動範囲はもっとも広い。攻撃と防御の他にも移動魔法など最もバラエティーが富んでいる属性でもある。
だが、水と土の中では使えない。相性が悪いのは闇、水と氷。相性が良いのは炎だ。
光。前の四属性に対しての攻撃、防御魔法は存在しない。だが、六属性のうちで唯一闇に対して攻撃と防御が可能だ。
闇。闇というと邪悪と思われがちだが、れっきとした聖なる属性の一つだ。影や夜の暗闇を司ると言えば分かりやすい。
光と同じく前の四属性に対して攻撃と防御が出来ないが、六属性のうちで唯一光と対等に戦うことが可能だ。
人間で光と闇の魔力を持つ人はとても希少で、ほとんどいないと言ってもいい。
この六属性の強さの比較は同じランクで比べており、ランクが違えば雷の攻撃魔法が氷の防御魔法を破れない場合も出てくる。
つまり、勝負は術者の実力次第。
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王には世界を守る義務がある。
そして、俺にとっての世界は君である。