ついったで書いた140文字の小話
更新は不定期です


今日のブン太は機嫌が悪い。直接理由を聞いても教えてくれなくて、どうやって聞き出そうか考えていたら仁王が教えてくれた。「お前さんが朝から女子といるから、ぜよ」「え…」だってそれは、あの子がブン太と仲良くしてたからなのに。ふふ、ブン太は可愛いな。「ブン太、おいで」「ゆきむらくん…！」


○月×日、雨。直接は見てないけど侑士の髪型が雨だって言ってた。そろそろ歩かなさすぎて前みたいには飛べなくなってると思う。ご飯は相変わらず美味しい。嫌いなのに無理して合わせて納豆食べてた。そんなことしなくても嫌いになったりしないのに。侑士、好きだぜ。…これは、とある日記の１ページ。


「これの何が美味いのかわからねぇ」「んなこと言ってさっきから手ぇ止まんねぇじゃん。てか俺の分もあんだから食いすぎんなよ！」跡部とファミレスに来た。庶民と同じにこだわって山盛りポテト一つを割り勘にしたのはいいんだけど、跡部が俺の分まで食い尽くす勢い。「美味え」「結局美味いのかよ！」


「なー侑士、今日侑士ん家泊まってっていい…？」「ええよ、また親父さんと喧嘩したんか」「なんでわかったんだ！？」そらわかるわ、毎日岳人を見てるんや。今日の岳人は朝から元気が無かった。他の奴には気付かれてへんかったけど。学校来るまでに反省はしたけど家に帰るのは気まずいってとこやろな。


部屋でのんびりしていると、淳が唐突に問い掛けた。「ねえ柳沢」「なんだーね淳」「柳沢はさ、」そこまで言って、淳は口をつぐんだ。柳沢も特に追求することもなく、また雑誌に視線を戻した。そんな柳沢に気付かれぬように近付いて、素早く頬に唇を押し付けた。「まったく、淳も可愛いコトするだーね」

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