HOME世界設定年表書庫
政府政府外カロスイッシュシンオウホウエンカントージョウト過去未来

【年表(1-1)】


※色々あって終了してしまった世界(1巡目)の年表です。
コンテニュー!→2巡目



【大昔】

・ノールがつくった宇宙にこの星がうまれる。ノールの命令でメディセインが3体の土人形(3レジ)を生み出す。彼らは大陸を動かす役目を与えられ、忠実にこなした。しかし役目が終わると、メディセインによってホウエンの地中深くへと埋められてしまった。地中へ埋められた3レジは、長い年月を経て大地のエネルギーを蓄積し、無尽蔵の力を持つ鉱物と化した。

・地中の鉱石は人間の遺伝子に影響を与えた。ホウエンで『上位種(メガ進化)』が現れる。上位種となる種族は限られていたが、彼らは通常の進化を超える大きな力を得た。鉱石の一部は人間の手によってたびたび地上へ掘り出され、様々に加工され、ホウエンの外へも運ばれた。


【3000年前】

・カロスで戦争が起こる。長く続いた戦争を終わらせるため、巨大な兵器が作られた。兵器の動力源には、ホウエンから運び込まれた『鉱石』が使われていた。起動した兵器は野や町や人間を一瞬で焼き払い、戦争はあっけなく終わった。人々は戦争と、この恐ろしい兵器を作ってしまったことを悔い、これを解体し、砕いた鉱石を使った慰霊碑をカロス各地に建立した。それをきっかけに、カロスにも上位種が現れるようになった。

・イッシュに『ワンド』という小国があった。当時『禍星の子』と呼ばれ忌み嫌われていた色違いを匿い、誰もがいがみ合うことなく幸せに暮らせる国だという噂だった。迫害に疲弊し、平穏を求めこの国にやってきたフュゼだったが、噂は餌。国へやってきた色違いたちは地下牢へ捕らえられ、凄惨な拷問を受けていた。理不尽な暴力に耐えかねたフュゼは、自身の命と引き換えにゴーストタイプの禁忌である『呪い』を国にかける。罪のない色違いたちが受けた苦痛と同じ苦痛をこの国に。フュゼの呪いは後の時代まで原因不明の『流行病』としてイッシュ全土を蝕むこととなる。


【数百年前】

・イッシュで大旱魃があり、小さな村々は飢饉に見舞われていた。数百年ぶりの『流行病』も運悪く重なり、近くの町へ助けを求めても、感染対策のため門をくぐることも許されない。ある村に住む少年のクジョウは状況が改善されることを毎日豊穣の神へ祈っていたが叶わず、村のほとんどの人間は飢え死んだ。これをきっかけにクジョウは神を恨むようになり、神への復讐を誓った。
 神学を学んだクジョウは、調査先のカントーで生命の祖とされるルインズと出会う。ルインズ曰く、世界は『表』と『裏』で構成されており、それぞれを司る神がいるという。「表でも裏でもない世界をつくりだすことで、それぞれを司る神と同じ次元、土俵に立つことができる」という仮説を立てたクジョウはルインズを殺害、死体を媒介として『境界世界』を生み出すことに成功する。しかし境界世界に生まれた概念・イエロは表の世界への脱出を望み、クジョウを殺害し、その身体を奪った。
 以降、イエロはたびたび表の世界へ干渉する。表の世界に属さないイエロも、表に属するいきものを自身に取り込むことで徐々に表での活動が可能となる。

・シンオウでは、保守派の水司、革新派の炎司、中立の草司御三家が対立している。直近の問題はハクタイの森の利権争いで、草司御三家はこれを止めるため、森の所有者である一家の元を何度も訪れていたが、彼らは一向に森を手放そうとしない。しびれを切らした草司御三家はこの一家を暗殺し、心中に見せかけ、森に近づく者を牽制するために根も葉もない噂を流した。「ハクタイの森の洋館は幽霊屋敷だ」と。

・ジョウト、エンジュシティのカネの塔が落雷による火事で全焼する。犠牲になった3人の人間を哀れんだ蘇芳は、彼らに神格を与え、神官として蘇らせた。しかし人あらざるものとしての生を受けた3人(3犬)は蘇芳を恨み、エンジュを去った。
 同時期、ジョウトの水司御三家当主・烏星は、婚約者をカネの塔の火事で亡くしふさぎ込んでいた。この機を逃さんとばかりに、敵対する草司御三家の刺客が烏星の屋敷に火を放つ。その周囲の森を住処にしていた『時渡りの神』は火事に驚き『時渡り』を実行したが、屋敷から逃げる途中だった烏星を巻き込んでしまう。烏星は焼死したと噂され、以降、ジョウト水司御三家の血は途絶えた。

・イッシュを管理する神官・クレエールの元には、彼に忠誠を誓う4人の眷属がいた。しかしこの数百年、クレエールは人間への敬意を忘れ、人間を支配しようとしている。眷属の一人であるファーノウは、そんなクレエールの姿に失望し彼の前から姿を消した。

・シンオウで『海皇』を選定する儀が行われた。太古、荒れ狂う海に人柱が捧げられたことが海皇という概念のはじまりである。故に海皇は人間から選ばれなければならない。元が人間である神の持てる力は限られており、数百年単位で新たな人柱を必要とする。この時代でもひとりの人間が選ばれた。だが、現海皇の蜃楼は掟を破った。海皇の座を明け渡すことなく選定された人間を自身に取り込み、海皇で居続けた。次の海皇の選定が行われるのはまた数百年後であるが、蜃楼はその座を誰かに譲る気はない。


【50から45年前】

・イッシュ国家警察が、技術者のラトラックス・リーバーに開発依頼していた無線通信システムが完成。国家警察はこれを独占的に使用する予定だったが、リーバーはシステムの機密情報を無断で持ち出し失踪、同時にシステムの詳細を世間に公表した。世界中の人々がこれを参考にし、今日インターネットと呼ばれるものの前身が作られた。警察はリーバーを血眼になって捜索しているが、行方不明のままである。

・イッシュを中心に暗躍する犯罪組織『メリーマンス』が、イッシュの国有地だった森林地帯『ホワイトフォレスト』を買収。世間が震撼する。地下に『ブラックシティ』と呼ばれる巨大なアジトを建設。組織はより強固になった。
 これを受け、イッシュ国家警察は組織犯罪対策部の中に『特務隊』を設立。既存の1課〜5課に合わせて『6課』とも呼ばれる。主にメリーマンスなどの巨大犯罪組織との抗争や危険な場所での任務を行うため、厳しい訓練を施された人間が集められた。表向きは国家警察組織の一部だが、特務隊に招集された人間は腕の立つ囚人であり、彼らは完全免罪の代わりに国家への服従、行動の制限、そして死を伴う任務への従事が課せられた。

・ホウエンの首都・キンセツシティで『ニューキンセツ計画』が持ち上がる。人口増加に伴うライフライン整備のための巨大地下都市開発計画である。しかし住民からの反対や費用の工面、問題が山積みで、着工には遠い。


【27年前】

・ホウエンの国立大学に所属する研究員・宇緑と石徹白は、遺跡の調査中に崩落事故に遭う。地下へ落下した衝撃で宇緑は致命傷を負ったが、救出されてから数日で全快し、医師らを驚かせた。と同時に、2人は『上位種』となった。地下で何があったか、石徹白は何も語ろうとしない。


【20年前】

・キンセツシティのニューキンセツ計画に参加していた企業『ダイキンセツホールディングス』の違法操業が発覚、同時期に倒産。ダイキンセツは巨大な掘削機を有する唯一の企業だったため、地下都市計画は白紙に戻る。違法操業を指摘した学者の宇緑は、ダイキンセツの元従業員らの逆恨みによるリンチで死亡。ホウエン学会を牽引してきた学者の死に、国中が悲しみに包まれた。


【15年前】

 ・ニューキンセツ計画がようやく着工。地下都市構想は、地上69階層に及ぶタワー型都市へと変更された。完成は17年後を予定している。


【7年前】

・イッシュで流行病が発生。第一発症者はヤマジタウンの病院の患者だったと言われている。当時ヤマジ総合病院で勤務していたフロイルら医師の懸命の処置も虚しく、流行病はイッシュ中に広がった。現代においてもこの流行病に対抗する手段はなく、またこれが病ではなく呪いであるという認識も人々の間にはない。

・ホウエンで『願い星の神』スプラが目覚め、ラズと偶然出会う。願い星の神として人間に利用され続けてきたスプラは、心優しき少年との交流を通じて、人間を信じる心を得た。ラズの「7年後の流星群を一緒に見る」という約束を願いとして受け入れ、ひとまずの眠りにつく。


【現代からXデー】

・ホウエンで流星群が観測された。ラズはスプラとの約束を思い出すことなく、約束の丘へ行くこともなかった。スプラに1度でも願いを叶えてもらった人間は、その後スプラに関する記憶を失うのが掟であるためだった。代わりに、イッシュの犯罪組織・メリーマンスがスプラと接触。ラズとの約束が破棄され、願い事が不履行になっていたスプラに『世界の成り立ち』を教えるよう要求する。彼らの願いを叶え、スプラは失意のまま眠りについた。

・シンオウ地方。数百年前に家族共々御三家に殺されたはずのルイは、『幽霊』として境界世界で目覚めた。境界世界の主であるイエロに、家族と自身の命を奪った相手に復讐することを提案される。これは幽霊であるルイが、そもそも干渉することのできない表の人間を殺すことで、世界の均衡を崩そうとしたイエロの企みであったが、誰が知る由もなく、ルイは復讐の実行を決意する。
 その頃、草司御三家の次期当主であるカミエはハクタイの森の洋館を取り壊そうとしていた。大昔に一家心中があり、いわくつきとして誰も触れたがらなかった洋館だ。しかし機材のトラブル続きで工事は延期になる。後日、カミエは洋館内で自殺した。近隣の住民は「幽霊屋敷に関わったからだ」「祟りだ」と噂したが、実際は幽霊ゆえに誰からも認識されていないルイによるものだった。
 長い間少しずつ力を蓄えていたイエロは、この件で完全に表の世界での活動が可能になった。

・イッシュ地方。スプラから得た知識で、メリーマンスがジャイアントホール内にあった無人の研究施設を発見する。かつて境界世界を開く実験が行われていたクジョウの研究施設である。メリーマンスの幹部・メイルスは、装置の中のイエロに取引を持ちかける。「イエロが境界世界から出る手助けをする代わりに、外に出られた暁にはメリーマンスに協力をする」。既に表で活動できることを隠し、イエロはこれを快諾。メリーマンスを利用し、より多くの人間を自身に取り込むことで境界世界は膨れ上がった。最後にはメイルスをも殺害。メイルスの能力だったテレポートを使い、イエロはヒウンシティに出現した。


【Xデー】

・イエロが表の世界へ出現したことにより表と裏の均衡が崩れ、世界が崩壊を始めた。地が裂け、空が割れ、全てが黒々とした無に飲み込まれていく。世界の崩壊を阻止するため神官らがイエロに立ち向かうも、次々と殺され、その能力を奪われていった。裏の世界を司るカロンもイエロと衝突。しかし、クレエールとピリニコを吸収し『神官を拘束する力』を得ていたイエロに力及ばず、死亡。裏の世界の支えをなくした世界は消滅してしまった。


【(不明)】

・ノールは世界の全てを記録した『書庫』を『世界の外』に所有している。世界消滅直後、ノールはイエロを書庫へと転送。対話を試みるも和解は不可能と判断し、イエロに致命傷を与え拘束する。世界にもう一度チャンスを与えるため、ノールは書庫の記録を頼りに同じ世界を再生しはじめた。






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -