HOME世界設定年表書庫
政府政府外カロスイッシュシンオウホウエンカントージョウト過去未来

蜃楼/マナフィ


これが定めと言うのならば、私は逆らおう。…愛おしい犠牲を以って

しぇんろう
私/お前/呼び捨て
【許せないこと】海への不法投棄

 7つの海を統べる海皇。命を湛える偉大な海に『捧げられし刻の音』。数百年単位で世代交代をし力の維持を行っている。代替わりをしても蜃楼という名前は受け継がれる。現在の代の蜃楼は非常に穏やかな性格。全ての生命に対して慈愛の心を持っているがために、海皇という立場になったとき、その本来の役目を知り愕然とする。世界のため『世界のルール』に背くことを決めた。

 太古、荒れ狂う海に人柱が捧げられたことが『海皇』という概念のはじまりである。故に海皇は人間から選ばれなければならない。元が人間である神の持てる力は限られており、数百年単位で新たな人柱を必要とする。
 海皇の世代交代にはルールがある。
1)次期海皇候補はn人を招集する。
2)候補者は海皇の目である眷属フィオネと契約し、その力を以って海皇に認められる振る舞いをしなければならない。
3)n人の中から海皇に認められた1人だけが次期海皇となる(海皇に認められる振る舞いが何であるかは限定されていない。殆どの場合『生き残った』ひとりが選ばれる)。この時点で前海皇は記憶と力を次期海皇へ継承しフィオネと共に消滅する。
4)海皇になることができなかったn−1人の候補者は魂ごと海皇に吸収され、海皇の眷属フィオネとなる。
5)(1)に戻る。ただし招集する人数は眷属の数に合わせn−1人とする。

 海の秩序と生態系を維持するための神である海皇だが、同時に『アルセウス』らの目的完遂のためのカウントダウン装置でもあった。海皇候補は世代交代毎にひとりずつ減っていく仕組みになっている。『アルセウス』らはこの星の消費可能なエネルギー量の臨界点を、海皇候補者がゼロになる時代であると定めた。



【U-11.Numerousblue】 サイファらが海皇候補として招集される前前回の交代があった時代、海皇となった現蜃楼は、このまま海皇の世代交代を続けていけば『アルセウス』らの計画通り世界消滅の狼煙が上がってしまうであろうことを知り、ルールを放棄した。次期海皇候補者として選んだ人間にその座を明け渡すことなく吸収することで自身がその座に居続け、アルセウスらの計画を阻止しようとしている。

(!) カウントダウンがゼロに近づくのをなんとしても食い止めたい。そのために『次期海皇候補』という偽りの餌に食いついた人間の犠牲はやむを得ない、むしろ世界のためになっていると考えている。前回、次期海皇候補として選定したある候補者(しかし蜃楼に吸収された)が本来存在しえない自我のある眷属(★フィオネ)となり人間に入れ知恵していることには、まだ気付いていない。






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -