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ヴァルバド/ペンドラー♂


ワンドが色違いに寛容な国だとは聞いていたが、国が色違いを脱国させているという噂の真偽を知る者はいなかった。ヴァルバドの父は彼に、当時戦火にあったカロスへの援助船へ乗り他の世界を見ることを提案すると同時に、その船に色違いを紛れ込ませ、周辺国の目を欺き安全に色違いを逃がす算段があるのだという話をした。
 定員が限られているその船への搭乗券を、ヴァルバドは喜んでフュゼへ譲ったが、それも国の高官であるヴァルバドの父の思惑通りであった。ヴァルバドは何も知らぬまま、フュゼを含む色違い達は捕らえられ、他国の組織に売られ、凄惨な暴力を受けた。
 禁術である『呪い』で近づく人間全てを殺しながら地下牢から出たフュゼが、真っ先に向かった先はヴァルバドの元だった。彼に裏切られたと思い込んだフュゼは、ヴァルバドを柱とし、イッシュ全土を呪った。
 (1〜3周目共通)

ヴァルバドを人柱としてイッシュ全土にかけられた呪いは、現在流行病と呼ばれ人々の生命を度々脅かしている。ヴァルバドは魂的には死んでいるが、フュゼの呪いの媒介となっている影響で、身体と精神が表の世界に磔になってしまっている。どちらも最早人の形を成しておらず、運悪く近づいた者は瘴気に晒されて精神異常をきたすか死亡する。
 家にいることが苦だった2人が、それぞれ家を抜けだして待ち合わせていた水車小屋、現在は車のスクラップ場となっている場所の地下で、彼らは静かに毒を流し続けている。

3000年後、3周目の現代イッシュで、ワンド遺跡を訪れたクザトがフュゼとヴァルバドの精神世界に迷いこむ。クザトに現在のイッシュの様子を聞いたヴァルバドは、フュゼを説得し、自らが罪を被ることで呪いを終わらせることを決めた。
 後に、ノールにより神格を与えられ『災厄の神』デゾルドールとして生まれ変わるが、呪いに蝕まれ続けた影響で、人間だった頃の記憶も感情もなくしてしまっている。






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