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フュゼ/★デスカーン♂


ワンドは比較的色違いに寛容な国で、交流のあるカロスへ希望者を逃しているという噂もあり、色違いにとっては希望の地であった。普段は強気な態度を取るフュゼだが、どこか遠くへ行きたい、とヴァルバドには弱音を吐くこともあった。ヴァルバドがカロスへ行く権利を手に入れそれをフュゼに譲ることを伝えると、元から脱国願望のあったフュゼは彼に感謝してカロスへ発つことを決めた。
 が、噂は噂。色違いを脱国させていたのは昔の話で、色違いを匿うことで周辺国からの煽りを受けていたワンドは、数年前から噂に集まってくる色違い達を他国に売り飛ばしていた。当時『禍星』と呼ばれていた色違いは悪魔とされ、国や宗教によっては魔女狩りのようなことも行われていた。凄惨な拷問・処刑を受ける同胞や自身への暴力。そして、ヴァルバドに裏切られたと思い込んだフュゼは、彼を媒介にイッシュを呪うこととなる。
 (1〜3周目共通)

死の間際、ヴァルバドを人柱としてイッシュ全土にかけた呪いは、現在流行病と呼ばれ人々の生命を度々脅かしている。フュゼは身体・精神的には死んでいるが、魂は表の世界に留まっており、その魂はヴァルバドの精神と身体を糧に、怒りによる増幅と呪いをばら撒き続けるための消費を延々と繰り返している。それに運悪く近づいた者は、瘴気に晒されて精神異常をきたすか死亡する。
 家にいることが苦だった2人が、それぞれ家を抜けだして待ち合わせていた水車小屋、現在は車のスクラップ場となっている場所の地下で、彼らは静かに毒を流し続けている。

3000年後、3周目の現代イッシュで、ワンド遺跡を訪れたクザトがフュゼとヴァルバドの精神世界に迷いこむ。クザトとヴァルバドに説得されたフュゼは(殆ど人間としての意識などないものの)全てを許し許されることを願って消滅した。






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