不思議の国のありさ

ハートの女王編




　双子と一緒に行くか迷ったけれど、後からついてきた方が危険だから、出発を打ち明けることにした。


「絶対嫌だね！」

「おいらたちもついていくよ！」


　予想通り、クローバーの国に行くと言って聞かない。危険だと言えば、さらに一緒に行くと言って譲らない。

　私はロイドの反応を見たが、ロイドも迷っているようだ。私達が黙っていても、双子はずっとどうやってついていくか話し続ける。


「……わかった。みんな何があっても僕が守るよ」



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