ついのべ

空におちる夢をみた
140字の文章 配布元・お題は後書きに記載

@hitriasobi_bot様「君が首を振る。それはどんな言葉よりも明確な「答え」で。」
「しゃべれなくなったんだって?」病室でこくんと頷く友人。「理由も言えないって?」再びこくんと頷く。「馬鹿だな」三度こくん。顔を戻した時には泣きそうな顔。「そういうことは早く言えよ」頷くのを今度は肩と背中で感じた。
February.1 後書き

@hitoriasobi_bot様「空の部屋に詰め込まれた過密スケジュール。」
おかしいな、何もなかったはずだけれど。スケジュール帳には文字がびっしり。休日には赤い字で毎週予定が入ってる。デートする相手なんていないんだけれどな。ページをめくると、来週から始まっていた。それは1週間後、現実になる。
January.31

#twnvday様 お題「∞」
目を開けても、まだ女はそこにいた。「夢じゃないのか!?」俺の声は小刻みに震えて虚空へ響く。「さあ」赤い着物が肩から落ちた。透けるような白い肌に、鎖骨が濃い影を映し出す。つっとそこに見とれてしまった。「信じるも信じないのも貴方次第。ここは夢と現の間。無限の夢幻世界」
August.14 後書き

#twnvday様 お題「∞」
横にはこの世とは思えないほど美しい人がいる。白いドレスが綺麗に光を反射して天使のよう。十数年一緒にいても、この美しさには目が眩む。「ほら早く」「あっ、誓います」周りからクスクス笑みが溢れる。俺は振り向いて叫ぶ。「俺の愛情は∞だぜぇぇぇ」「……恥ずかしいからやめて」
August.14 後書き

#twnvday様 お題「∞」
あつー。横になれば涼しい風が顔の前を通る。うん、夏は夜だ。「お盆なのに休みじゃない」「お盆だからよ」母の声がした。「今のうち休んどきな。明日も働いてもらうから」もう無理。そんなこといったって明日はきて、明日になればまた頑張っちゃうんだろう。そんな私の∞の日常。
August.14 後書き

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