はんだと!

(随時更新)
俺、半田のねーちゃんになりたい。

▼ 18

「これは恋かもしれない」
「……真ちゃんきもい」
「……」
「おい、無視すんな」
「はあ……」
「……真ちゃんが重症だ」
「ねーちゃん、胸が痛い……」
「さする?」
「要らない」
「何が必要?」
「……」
「告白は?」
「ん……微妙」
「微妙って意味が分かりません」
「……何ていうか、あっちも、俺が好きなのか、どうか分からなくて」
「両片思いみたいな?」
「うん……」
「……真ちゃん、ねーちゃんにこういう話するの珍しいね」
「苦しいから」
「ふうん」
「……好き、なのかな。ねーちゃん、こういう条件得意?」
「何、条件って」
「……」
「何だよ、言えよ」
「……お、と、こ……なん、だ、よ」
「do-se-ai?」
「うん」
「……真ちゃん、おねーちゃんこの前撃沈したって言ったよね。何でそんな事聞くの」
「だってねーちゃんバイじゃん」
「だってじゃないよ、何で思い出させるんだよ……。ねーちゃんだって、苦しくなってきちゃったよ」
「ごめん。でも俺も苦しいんだよお」
「うっ、うぅ……」
「ひっ、ぐぅ……ふっ」

▼ 17

「今日、見ちゃったんだ」
「何を」
「真ちゃんが彼氏と、アイスを楽しそうに食べている所をな!」
「えっ、ええええ」
「真ちゃんのチョコミントぺろぺろ」
「うあっ……あっ、えっ見、て?」
「半田の口の中、苺味だね」
「うわあああああ!」
「そういうお前は、オレンジ……」
「うっうううぅうぅ!」
「あっ、ばかっ、そんなとこ垂れてないっ」
「ふぎゃあああああ!」
「真ちゃんまじご馳走様」
「あいつが悪いんだから、あいつが! 俺は全然そんな気はなかったの!」
「最後はとってもノリノリでしたね」
「そんな事ない! 全然そんな事ないんだから!」

▼ 16

「一日早いが、誕生日おめでとう」
「あ、ありがとう」
「……使い方は、分かるな?」
「説明書見るわ」
「ノってくれなかった。しょぼん」
「別にいいじゃん」
「うん。じゃあ、まあ楽しめよ」
「てかさ、ねーちゃんがアダルトグッズ買うとか、なんか、ねーわ」
「俺も萎えるわ。これが俺じゃなくて、真ちゃんだったら滾る」
「変態」
「おめーもなー」
「……男なら、興味持ってもおかしくねーし」
「お姉ちゃんも男だったらなー」
「……」
「ごめんごめん。うん、彼氏と仲良くね。リア充氏ね」
「ねーちゃんきもい。じゃあ、明日は絶対部屋入ってくんなよな」
「入らねーよ」

▼ 15

「まっじありえねー」
『俺だってびっくりだよ』
「優勝おめって電話したらすぐ切れて、雷門中破壊で、宇宙人で、入院とか、なんていう……つくならましな嘘を吐けって話ですね!」
『本当の事だから仕方ねーじゃん!』
「本当、まじありえねーんだけど」
『本当に』
「んだよー今日焼肉にしようって母さんにも言ったのに」
『え何それ食べたい』
「だったら今すぐ退院して帰ってこいってんだよ!」
『無茶言うなし!』
「もう宇宙人とか何。プレデターでも出てくんの、これSFなの?」
『ねーちゃん』
「何」
『これから検査だから、切るよ』
「ううぅううう。今度見舞い行く」
『後輩と一緒だし、大丈夫だよ』
「大丈夫じゃない。お前を一発殴らないと腹の虫治まんない」
『来るな』
「うううぅううう」
『ん、じゃあ切る』
「……じゃあね」
『うん、またね』
 プツ、ツーツーツー

▼ 14

「わっ、は、はぁああああああああん!」
『今年のFF優勝は、雷門中サッカー部です! 苦しい世宇子中との戦いの中、勝利を手にしましたー!』
「わあああああああっ、雷門優勝ぉおおおお! わっはあああああ! あっ、真ちゃん映ってるー! あははは泣いてやんの! あはっ、ははああああ!」
『すごい歓声です! 選手たちもその声援に応え、こちらに手を振り返してくれています!』
「ひゃあああああ、雷門すげえええ! あっ、真ちゃんにメール送りたいな。でもメールじゃあれだなあ、電話してえええええ! まだ電話しちゃ駄目だよな。せめて一時間後に……ああ、帰ってくるのが楽しみだなあ」

▼ 13

「ねーちゃん、あのさ……」
「何」
「……お願いあるん、だけど」
「珍しいね。真ちゃんがお願いなんて」
「……あのさ、俺風呂入るんだけど」
「一緒に入ればいいの?」
「違う! ちがくて、その……俺入ってる間、風呂の外で待ってて欲しいんだけど」
「は? 扉の前で待ってればいいの?」
「うん……」
「……あっ、昨日薦めた八尺様見て怖くなったんだ!」
「うー思い出させんなよ!」
「ぽぽぽぽぽp……」
「やーめーてーよー!」

▼ 12

「ごめん、ぎゅってさせて」
「は?」
「だから、ぎゅってさせてよ」
「何でよ。てか頼むなら弟じゃない男に頼めよな」
「無理だから真ちゃんに言ってるんじゃん」
「引きこもり」
「うるさい」


「何だかんだで、真ちゃん優しいね」
「ちょっとだけだからな」
「うん」
 ぎゅー
「苦しい……」
「お姉ちゃんはこれより何倍も苦しいんじゃ」
「……何かあったの」
「……何でもないよ」
「何でもなくないじゃん」
 ぎゅぎゅぎぎゅー
「何で真ちゃんはそんなに優しいんだよ……っ」
「ねーちゃんきもい」
「やっぱ撤回。真ちゃん酷い」
「ねーちゃんきもい」
「2回目!」


「……振られたあ!?」
「うん」
「ねーちゃんが、男に!?」
「うん」
「は、はあ……はあーはあー、ん」
「んだよその反応は」
「いや、ねーちゃん、うん、その告白するんだと思って」
「うん」
「誰? 俺の知ってる人?」
「うん。毎朝見かけるはず」
「ふ、ふーん」
「何がいけなかったんだろ。モンプチじゃなかったのがいけなかったのかな」
「は?」
「近所のボスと仲良くなりたくて、カルカンあげたんだけどパンチされちゃった」
「……」

▼ 11

「真ちゃーん! しんいちをチラチーノに進化させたよー! かんわいいいいよおおおおお!」
「あ」
「あ」
「……ば、か」
「ごめんなさい」
「出てってぇえええ!」


「……真ちゃん、誰だってあるよ。オナってる所見られる位さ、男なら」
「やだもう、ねーちゃんとか、まじ、ねーわ」
「ごめんね。こっちも悪かったわ」
「うぅ……」
「でもアナニーやってるとかお姉ちゃんびっくりだわー」
「うわああああやめてよおおおお!」
「真ちゃん、今度の誕生日エネマグラ買ってあげようか?」
「いら……ないです」
「なんだその反応は」
「……」
「ちょっと興味ある?」
「……ちょ、っと」
「……じゃあ、お金貯めて準備しておくわ」
「……うん」
「って、ああああああ! おまっ! なんでなみのりするんだよ! ヒヒダルマが!」

▼ 10

「真ちゃ……」
「寄るな変態!」
「はうあ!」


「真ちゃんバトルサブウェーイ!」
「来るな!」
「……ひぐっ」


「真ちゃん真ちゃんうぉおおおおお!」
「誰かー!」


「……こんなに真ちゃんに嫌われるとは思ってもいませんでした。まじ辛い」
「ねーちゃんが悪い」
「確かに言っちゃいけない事言ったかもしんない。でもね、ジグザグスパークは反則です……」
「それは、悪かったと思うけど」
「ジャッジスルーもすごい痛かったです」
「……」
「真ちゃん容赦ない」
「……」
「酷いや真ちゃん……さめざめ」
「……いや、俺もやり過ぎた、かも。ごめん」
「……おねーちゃんも悪かった、ごめんね」
「うん」
「じゃあマルチトレイン手伝ってくれる?」
「……仕方ないな」


しんいちの メロメロ!▼
しんいちの ゆうわく!▼
「ねーちゃん最悪! なんでこんなん使わせるの!」
「真ちゃんにぴったりだわ」
「ねーちゃん大ッ嫌い!」

▼ 9

「真一、そこに座りなさい」
「何ねーちゃん、俺これから風呂なんだけど」
「うるさい! とりあえず座れやあ!」
「ヤクザみたいだよねーちゃん!」
「あのな、真ちゃん。別に家に友達や彼氏を連れてくる事は反対しないんだ。お姉ちゃん出てかなきゃいいんでしょ、分かるよ」
「はあ」
「でもね、いくら自分の部屋だからってさ、お姉ちゃんの部屋は隣なんです! 分かりますか、隣なんです!」
「そ、それが?」
「そ、その……」
「何だよ。何で顔赤いの」
「……あ、あのな、いくら部屋が分かれてるからって、あんまり大きな声は出さないでください。き、聞こえるんです」
「?」
「こ、えが……」
「!?」
「確かに弟のホモセクロスktkrと騒いでいる時期が私にもありました。でもね、やっぱり身内って事で……すごい居た堪れない気持ちになるんです」
「な、なんっ……なんっ!」
「本当に、いつの間にか、真ちゃんは私の知らない真ちゃんになってたんだね」
「ば、ばかああああ!」
「おめえが声押さえりゃいい話なんだよ! おかげで変な夢みんだよ!」
「はあああ!?」
「自分が男で、しかも自分の可愛い弟を犯すとかまじねえわ! いくら真ちゃんが可愛いからって、そんな事は……っ!!」
「……こないで」
「え?」
「こっち来ないで」
「真ちゃんごめん! ごめんったら!!」
「来んなよ変態!」

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