はんだと!

(随時更新)
俺、半田のねーちゃんになりたい。

▼ 8

「ねーちゃん、ここ教えて欲しいんだけど……」
「あ」
「ねーちゃん何で泣いてんの!?」
「うわああああああ、見んなよぉおお!!」


『必ずあいつをやっつけて、戻ってくるから待っててね』
「うぅ……」
『神様……、ぼくらは、なんて……、無力なんだ……』
「あぁあううっ」
「静かにしろし!」
「だって、だって……」
『さよなら、バトーさん……』
「うぁあああああっ、タチコマぁあ……っ!」
「真ちゃんうっさい!」
「ねーちゃんだって泣いてたくせに! 人の事言えんのかよ!」
「……忘れろ」
「忘れねーもん!」
「おめえの電脳を焼き切ってくれるわ!」
「攻性防壁張ってるから無理だしー」
「真ちゃんのくせに生意気だー!」

▼ 7.5

「髪伸びたから切ってください、お願いします」
「は?」
「美容院行くお金もありません、お願いします」
「この前CD買ったからだろ」
「それと服もね」
「……別に良いけど、金は取るからな」
「えー真ちゃんのケチー」
「じゃあ切らねー」
「ええええええええええやーだああああ!!!」




「少佐みたいにしてくださーい」
「ねーちゃんの髪質じゃ難しくね?」
「とりあえずお願いします。文句言いません」
 ショキショキ
「新聞が切れましたせんせー」
「押さえといて」
 ショキショキ
「どうする、もうちょっと切る?」
「んー。ちょっと」
 ショキショキ
「真ちゃん上手ね。将来美容師になったら?」
「えーやだよ。サッカーやりてえ」
「候補としてさー、真ちゃん中々器用だし、話すのも上手いじゃん。お姉ちゃんとは大違い……、あっ目の前霞んできた……」
「……別に俺そんな器用じゃないし。もしなろうとしても中途半端だぜ?」
「嘘吐け。真ちゃん、お姉ちゃんと比べたらすんげえ可愛いし、サッカー上手いし、友達多いし。……リア充氏ね!」
「生きる!」
「前髪お願いします、せんせー」
「ん」
 ショキショキ
「ねーちゃん」
 ショキショキ
「あのさ」
 ショキショキ
「ねーちゃんだって、俺よりすごい所、いっぱいあるんだからな」
「……」
「……何か言ってよ、恥ずかしい」
「もごもご」
「何?」
「髪が口に入りそうです」
「ごめん」


「これで良い?」
「おおぉお! 真ちゃんありがとー! 少佐みたいー」
「ん」
「真ちゃん真ちゃん」
「何?」
「報酬はモロゾフのプリンでも良い?」
「……どういう風の吹き回し」
「俺だって、お姉ちゃんらしい所、もっとお前に見せてえよ」

▼ 7

「ちょっと髪伸びたかも」
「そう? あ、もみあげがいい感じに伸びてる」
「そろそろ邪魔だなー。切るわ」
「えー切っちゃうのー」
「サッカーすんのに気になるんだよ」
「もっと髪長い子居るのに」


 ショキショキ
「器用なもんだねー」
「自分でする分にはね。前髪どうかな」
「いい感じ」
「変じゃない?」
「おkおk」
「後ろは?」
「お前はそれ位が可愛い」
「むー。横どうしよう……」
「それくらいが良いでーす」
「……めんどいし、これ位でいっかな」
「真ちゃんかっこいー!」
「かっきーん!」
「真ちゃんがノってくれたー!」
「わ、悪い?」
「んな事なーい! わーいわーい!」

▼ 6

「真ちゃん真ちゃん、おねーちゃんカラオケ行きたい」
「やだよ。ねーちゃんアニソンと東方しか歌わないじゃん」
「るっせーよ。真ちゃん嵐しか歌わないくせに。他にも歌えし」
「うるさいな、俺の勝手だろ!」
「じゃあじゃあアニソン歌うのも勝手だよな。カラオケ行こうぜカラオケ!」
「……部活あるんだけど」
「予定表には、今日あるって書いてなかったんだけど」
「……」
「行こうよー行こうよーお姉ちゃん一人じゃ寂しいよー! 一緒にいーこーぉーよー!」
「るっさいなああああ!」
「……もし一緒に行ってくれないなら、真ちゃんの部屋にカメラセットしてやる。弟のホモセクロスktkr!!」
「やめろよおおお! ねーちゃん言うと冗談に聞こえない!」
「カーラオケ! カーラオケ!」
「あーもー!」




「真ちゃん。俺、中学生料金で会計されてる。俺、身体的には、もう中学卒業してるのになあ……」
「得したと思っとけよ」

▼ 5

「ねーちゃん、今日友達来るから部屋から出んなよな」
「えーひどーい。真ちゃんは何でそんな冷たい子になっちゃったのー」
「う、うるさい! とにかく、部屋から出てこないで!」
「ぶーぶー」


「お、おおおおおおっ! おおおおおおっ! やばいやばいやばい! 真ちゃん! 真ちゃーん!」
 ドア、バターン
「真ちゃんやべええ! 今くろごまちゃんがサザンドラに進化したー!! ……? ……ごめん」
「だから、出てくんなっつったろーがあああああ!」


「真ちゃんが、真ちゃんが……っ、私の知らない間に大人になっていたなんて……っ、ひぐっ、うう゛っ……」
「ねーちゃんまじサイテー! なんで入ってくんだよぉおお、うぁ、わあああん!」
「真ちゃん……」
「うぅうう、何だよぉお……」
「彼とは何時からのお付き合いで?」
「うわあああああああん!!」

▼ 4

「なあ、なんでこんなに可愛い子多いのサッカー部」
「勝手に写真見んなよお!」
「真ちゃん目が半開きだあ」
「うおああああやめろおおお!」


「てかさ、テレビで試合見てても思うんだけどさ、男の娘多くね?」
「当たり前だろ、男子サッカー部だし」
「そうか、当たり前なのか。男の娘恐ろしい……」
「は?」
「あっあっ、あのさ! この子! この子可愛い!」
「少林?」
「そっかー少林くんかあ可愛いなああああ! ちっちゃい、マスコットみたいだああ」
「確かに少林は可愛いよな……」
「あと気になるんだけど、この子真ちゃんに似てるね! 可愛いな!」
「一之瀬? 俺に似てるかなあ……」
「可愛い所が似てるよ」
「さっきから可愛いかわいいって、男にとってはあんま嬉しくないし」
「可愛いは正義という言葉を知らんのか」
「知らねーよ」
「写真焼き増ししてよ」
「だーめ!」
「あぁああああ、俺の楽園を取り上げんとって!」
「元々俺のだし」

▼ 3

「真ちゃん目薬貸してー」
「鞄の中に入ってるー」
「ありがとー」


「借りたよーありがとー」
「んー」
「あとねー言っておくべき事がー」
「何だよー」
「目薬全部使っちった」
「はぁ!?」
「いやはや申し訳ない」
「何で!? 半分も残ってたじゃん!」
「花粉でさ、目がめちゃくちゃ痒くて痒くて。そいで、使ったのにすぐに乾燥して痒くなって……ループしてたら」
「まじありえねー! 俺だって使うのに!」
「真ちゃんごめんね、ごめんね……。今から買ってきます真一先輩、許してください」
「同じの買ってきてよね」
「了解しました真一先輩!」


「ごめん、売り切れてたからサンテFX買ってきちゃった……」
「俺それ痛くて使えないのに!」

▼ 2

「真ちゃん真ちゃん、見てみてーマスカラ買ったよー!」
「うるせー」
「すごいんだよ! 睫毛黒くなるんだよー伸びまくリングなんだよー!」
「ていうか、ねーちゃん一重だし。前と変わらないんだけど」
「……そういう事言うなし!」
「ホントの事だし」
「うええええええええ、真ちゃんひどいよひどいよー」
「気色悪い声だすなよ!」
「一重だからって何だよークソ、日本人だから当たり前だべや。何で顔のパーツまで欧米化すんだよ。二重だからって調子のんじゃねーぞ!」
「一重の自分を呪えよ。でも一重でも可愛い女子は居るけどな」
「えー誰だよ。真ちゃんその子好きなん? 好きなん? おい可愛い女の子紹介しろよ。ちなみにフォローのつもりでもフォローになってねえからぁ!」
「きもいからそういうの止めろよ。だから友達居ないんだよ」
「そんな事ないもんー! ちゃんと友達居るもんー!」
「うるせー……。ちょっ何だよ」
「真ちゃんさあ、マスカラ塗ってみねえ? 二重だし、睫毛長いような気もするし、可愛いし似合うよ」
「何でそういう話になるんだよ! てか可愛いとか何!」
「かわいーよ真ちゃん! マスカラ塗ろうぜ!」
「円堂みたいに言ってもやんねーから!」

▼ 1

「真ちゃん真ちゃん。今日は遅くなるの」
「いつも通り」
「えーじゃあ今日のポケモン一緒に観らんないね」
「ねーちゃんさあ、俺より何歳年上なワケ? 俺より大人なのにポケモンとか言ってて恥ずかしくない?」
「そんな事ねーもん、お姉ちゃんまだ心の中では中学生だから」
「うわまじいてー」
「あれですね、ポケモンとか子供みてーなもんとか言ってて大人ぶってんだよね知ってる。それなのに一緒に通信対戦してくれる優しい真ちゃんなんだよね、知ってる」
「強制的に買わせたくせに」
「仕方ねーじゃん、図鑑埋まらないんだもん。お姉ちゃん友達少ないから」
「はいはい悲しい奴」
「じゃあ帰ってきたらマルチトレイン手伝ってヨー。真ちゃんのエンブオー強いし」
「やだし。もう遅れるから!」
「真ちゃんのケチー。気をつけていきな、いってらっしゃーい」

▼ 0

俺得シリーズ、第二弾?
半田真一の姉視点で、彼の日常を見守ろうという設定。
思いついた時に吐き出すので、時系列は定まっていません。
?×半田で性描写を思わせる場面あり。相手はまだ迷走中。その内固定するかも。
(一半で落ち着きました。05/06)
姉になった気分で、半田を見守ってあげてください。



'11/05/02 設置

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