再開に添えて

【お祭りさわぎ】再開に添えて



 大変お久しぶりです。
 閉鎖という報告をしてから、三年という月日が経とうとしています。
 三年の間に、平成というひとつの時代が終わりを迎え、令和なんて新しい時代が始まってしまいました。長いようでいて、あっという間の時間でした。

 以前、閉鎖という報告を行ってから再開という結論を出すまで、多くのことを考えました。

 まず第一に、私は本当夢小説が苦手だったのか? ということ。
 自分の幼少期からを振り返ってみて、流れ出た結論は「夢文化が好き」だということ。
 たとえば、私にはずっと好きな人がいます。好きな人というか、好きなキャラクターというか。でも私が思わず「好き」と言ってしまうくらい、人生の中で中心にあり、生き続け、今でも世界をカラフルにしてくれるような人。その人が、当時まだ小学生だった私のいわゆる初恋の人であり、今でもなお、一番に出てくる永遠の人です。以前の活動時からご存知の方には、いくつかお話ししたこともあったかもしれません。逆に好きすぎて、自分だけの夢にしてしまうくらいの。
 私は小さい頃から、ただその人の部下であり続け、結ばれることはできずとも、思い続けることができたらと願っていました。その気持ちはまぎれもない夢≠フ形であり、思えば私はこの人にだけは夢を見続けておりました。

 次に、それでは、「その人への好きと、キャラに幸せになってほしいと、こんな子と恋をしてほしい」と願い創作することが苦手なのか? ということ。
 悩み抜いた今なら、迷いなく言えます。「好き」です。
 というより、以前私の小説をご覧いただいていた方ならお分かりかと思うのですが、本来それが私の形なのです。自分とではなく、キャラに似合う子を想像して、こんな子と幸せになってほしいな、こんなことをしてほしいな、と願って夢を書いています。

腐向け≠ヘ、友人の趣味でした。好きなキャラと好きなキャラの絶対の唯一無二の友情を、いわゆる腐向けが好きな友人と趣味が同じだと言いたいがために、恋愛に結びつけていたように思います。
 決してBLが苦手なわけではありません。今まで読んだ作品に素敵だなと思うものはたくさんありましたし、言ってしまえば、同じ気持ちで語ることができないだけです。

 しかし、夢小説≠ヘ、紛れもなく私自身の趣味でした。同じ温度で、熱量で、ひたすらに私が追いかける好きの形でした。だって、友人に見つけてほしいなら、BLを書けばいいのです。なのに私は、タグもなければSNSにも投稿できない、夢小説というジャンルを選んだのです。

 悩み、しばらく筆を置いていましたが、また、ゆっくり書き進めていきたいなと、長い時間を掛けて、自分の気持ちと向き合うことができました。

【お祭りさわぎ】を再開いたします。
 ランキングには入るかもしれませんし、入らないかもしれません。ジャンルも、基本は元から置いていたものをメインにしてあるので、今のところは965が多いですが、そのうち色んなものでごったがえすと思います。進行形で別ジャンルが増えています。
 書きたいものがたくさんあります。反省したいこともたくさんあります。

 閉鎖中には、たくさんのメッセージを、本当にありがとうございました。
 何度も何度も読み返して、たくさん勇気をもらいました。可能な限りご返信をさせていただいたのですが、アドレスなどをご記載いただいたにも関わらず、自分が至らなかったばかりにお返事しきれなかった方々もいらっしゃいます。大変申し訳ございません。
 今はただ、感謝の気持ちでいっぱいです。もしもまたこのサイトにたどり着くことがあれば、どうか今度は私の口から、直接御礼をお伝えできればと、ひたすらに願っております。

 再開にあたって、いくつかの物語を削除し、今の私が好きだと思える話を選んでまとめました。
 今度は、夢小説が好きな私のために夢小説を書きます。
 いまこのメッセージを読んでくださっている皆様に、私の思うたくさんのキャラクターたちの、たくさんの物語が、彩りをもって伝われば幸いです。

2019.0826 おまる

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