つづくことば９
次の言葉の続きを考えましょう。
詩や小説のタイトルにするのも可
*そんなことないってば
僕に任せれば、ね★
これするの久しぶりだあ！
*泳げないんだ
人魚なのに可笑しいよね。
どうしてだろう。
君に初めて会ったあの日から、陸に憧れてしまったあの日から、僕の半身はちっとも水に馴染まなくなってしまった。
どれだけ鰭を動かそうとも、前に進めない。
まるで凍り付いたかのように自由に動かすことができない。水に浮くことすら叶わない。
君のことを思うだけで、身体が魔法にかかったみたいに硬くなってずるずると深みに引き寄せられていく。ごぼごぼと深海へと堕ちてゆく。
*かみつかないで
だめだめだめ！
かみ付いたりなんかしちゃだめよ！
いくらあの人に唆されたからって、
そうやすやすとあの愛すべきお方を裏切っていいはずがないもの！
あのお方は素晴らしき方。あなた達を創り申し上げた方。
あなた達の親と言うべき方。
だから、ほら。
かみ付いちゃだめ！かみ付いちゃだめなのよ！
この場所にいれば、あなた達は祝福されたまま、幸せに生きてゆけるのよ。
たった一つの過ちは、だけれど赦されざる過ちだから。
だから、だめよ！
我慢なさい！
しかし、その叫びは全きむなしく。
彼と彼女は赦されざる原罪を負った。
知恵の実とかアダムさんとイヴさんとかそんな感じ。
知恵の実さん視点で一つ。
*傷をつけちゃった
あ。
と思った時点ではすでに遅い。
僕の言葉は僕の意図とは違った形で君に受け入れられ、浸透してゆく様子を僕は為すすべなく茫然と見ていた。
どうして、そんなことを、言うの。
君はぼろりと涙をこぼす。
そういう意味じゃないんだ。
なにかいい弁明はないかと頭を巡らせるも、君の涙が反芻されるばかりで、なんの役にも立ちやしない。
どうしてなにも言ってくれないの。
黙り込んだ僕のせいで君ははさらに涙でぬれてゆく。
君のハートはばらばらに砕けて、砕け散って、空気にさらわれ、世界に拡散し。空に溶け込んで。大地に吸い込まれて。
世界が青く染まってゆく。君の悲しみに染まってゆく。
なににつけても誤解です。
君は(僕の)世界を動かす神様です故、誤解ばかりはほとほと困るのです。
*笑ってた
どうして怒つてゐるのですか。
怒つてなんてをりません。
貴女は澄ました態度でさふ仰れど、いかにその言葉を信じえんや。
まるですつかり厭きれぬとて、
その清げなるかんばせを歪め、
構えてわたしの方を見らず。
どうして怒つてゐるのですか。
再び問えば、貴女はゆるりと息を吐きて、
気を惹きたければ、もつとお上手におやりなさい
と、笑ひけり。
おねショタ的なあれこれ。
古文っぽく文章が書けないものですかねー。単語力。
*まだ眠くない！
お姫さまはつむが刺さって死ぬ呪いを掛けられました。
しかし、それではあんまりにも可哀相。
美しく愛らしいお姫さま。
きっと幸せな人生をたどることでしょう。
清廉で聡明なお姫さま。
きっと素晴らしき女性になることでしょう。
お姫さまを憐れんだある魔女はお姫さまに別の魔法をかけなおしてあげました。
美しく愛らしいお姫さま。
いつか、何百年と眠り続ける未来がまっている。
元ネタはご存じの｢茨姫｣です。
もうちょっと！もうちょっとだけ起きてたい。
お疲れさまでした。
感想などありましたら…
＊お久さでした。うむ。
相変わらず、は詩なのかお話なのか微妙なラインです。短いのを書くのは非常に楽しいのですが。なんだか趣味が出てます。
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[2013.1109]
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