つづくことば その8

次の言葉の続きを考えましょう。

詩や小説のタイトルにするのも可

なんだかとってもニュアンス文ですー。
ぬるぬるっと読んでいただければ。

*雪がとける前に
どうか貴女は目を閉じて。
雪が溶けるとともに、
露になる、
泥水の混じった汚ならしい大地を、
貴女に見せたくはないのです。
だから、
その両目をきつく閉じて。
どうか、貴女。
純真でいて。
真白でいて。



*氷の上から

それがなんなのかは僕の与り知るところではない。
早朝の、凍った湖の、その上で、舞い躍る一輪の「花」。
水色の透明な翅をゆらゆら揺らして。
細く白い手足を軽やかに蠢かして。
跳び跳ねる。
花。
少女。
氷上で舞う、その名を僕は、
知らない。



*誰かよりもずっと
上手に生きれてる筈だって。
そう思って生きてきたのに、私。
まるで、夢見る少女のように、
ふわふわと、
儚く、
美しく、
佇む貴女に、
私、
ああ!
真っ蒼な敗北を見たの。



*窓を壊すくらい
他愛もない。
君のその、
下らない心を
壊すのは。



*ヒドい気持ち
バカみたいだね。
俺たち傷つけあうことしか出来ないのに、
それでも一等、近いところにいる。
傷つくたびに君が流す涙は、
俺を無為に揺らすのみ。
けれど、優しく出来ない。
されど、逃れられない。
まるで、互いの尾を食いあう蛇のように、
依存し、攻撃しながら、
それでも、やっぱり、
傍に居る。



*バカみたいなのに捨てないで持ってる

――あ。
しまった、と、思ったときには遅かった。
ちょっとした不注意で手にしていた箱が傾ききる。
投げ出されたのはビー玉。
日光を乱反射させながら、重力に惹かれて落つるそれを私は為す術もなく見送った。
かーん、と、一つがフローリングの床にぶつかり高い音を立てる。それから、ぞくぞくフローリングに荒い着地を遂げるビー玉は、各々派手な音を鳴らし、床を転がって行く。時には互いにぶつかり、進路を変える。
やって仕舞った。
窓からの光を受けて、様々な輝きを見せるそれに思わず頭を抱える。床に散らばった種々のビー玉は優に三〇は越えよう。
全て幼い頃、私が買ったり譲り受けたりして集めたものだ。
幼少の私はまるで取りつかれたかのように、大量のビー玉を集めていた。中でも、私が一等気に入っていたのは、空気の粒が入った単色のガラス玉。作った時にそのまま閉じ込められたこの空気は、時を越えるものだ。このビー玉は過去を閉じ込めて、尚、現在の、そして未来の私の手の中にあるのだ。そう思うと胸が弾んだのだ。
私は暫くそれを見つめたのち、屈む。拾う。
いつから、ビー玉を集めなくなったのだろう。
そして、いつから、ビー玉を眺めなくなったのだろう。
私は少しの間、考え、そして、小さく溜め息をついた。ビー玉を箱へ戻す。
箱の中でごろごろ転がるビー玉を見、それらの多くに傷がついていることに気づいた。
今や遠く、蒼く霞んでしまった時間たちよ。
つまりは、そういうことなんだろう。





お疲れさまでした。

*感想などあれば…
久しぶりに作ったー(*´ω`*)

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[2013.0623]




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