つづくことば その3

* 一個、強烈に長いです。




次の言葉の続きを考えましょう。

詩や小説のタイトルにするのも可


*痛みと声

いたくて

たまらないの

みたされないはーとがしくしくいたむ

とまらないおもいは

こえにならなくって

えんえんとむねにしずんでく


*聞こえない水音
雨にかき消されて、聞こえない。
雨足のせいで伝わらない。

君が泣いてるのに。
きっと声をあげて泣いてるのに。

涙に濡れた君の声が聞こえない。
君の辛さが分からない。
頬を打つ雨と頬を濡らす雨とが混ざりあって、きっと君の悲しみを薄めてしまうに違いないのに、私には君がなぜそうも辛がるのかが分からない。
君の辛さのもとを知りたい。
君の悲しみの故を知りたい。

だから、早く。


雨よ、止んで。


*浸るための音
辛くてたまらなくなったり、悲しくて泣きそうになったりした時は机の引き出しの一番下をあける。立て付けが悪くなってきいきい軋む引き出しに仕舞い込まれているのは、大きな木箱。
それを取りだし、私はベッドに跳びのった。ぎしりとスプリングが音をたてる。揃えた膝の上に木箱を置き、表面を撫でる。そこには、精緻な彫刻――多分、モチーフは兎――の施されている。滑らかにニスが塗られ、鈍く光を反射する。左側の面には小さなハンドルが取り付けられている。
蓋を開ける前に一度、深呼吸する。長年仕舞いっぱなしだったせいか、ちょっと埃っぽかった。
そうして、蓋を開ける。そこにはぴかぴかきらきら光る、ビーズやガラス細工が。この木箱を貰った当時の私の宝物だ。ぴかぴかした光り物が大好きだった私は、カラスといういかにもなあだ名をつけられていた。本名と相まって、友人からはカラちゃん、カラちゃん呼ばれていた。それは高校生になった、今でも。
友人の事を思いだし、胸がざわついた。
放課後でのたった一動作が、今日という日を最悪なものにしてしまった。友人と口論になった。喧嘩した。いつも一緒に帰るのに、怒った私は彼女を置いて帰った。友人がまるっきり悪いとは言えない。私だって悪かったし、私が悪かった。しかし、謝らなければと思うほど、それが私を憂鬱にさせる。
ビーズの指輪を手に取り、弄ぶ。知れず、溜息をついていた。
……明日、謝れるだろうか。
明日、一緒に帰れるだろうか。
再び溜息をつきかけて、私は慌てて頭を振った。
いけない。こんなんじゃ。
おもむろに木箱をハンドルを回す。くるくるとハンドルを回転させると、その回すスピードに合わせて、ぽろんぽらんとメロディが零れ出した。
これは、お兄ちゃんから誕生日に貰ったオルゴールだ。当時から手が器用だった兄は木箱はもちろん、オルゴールまで作ってしまった。手を傷だらけにしてまで、彫った兎は少し不恰好だったけれど、それが嬉しくって。ありがとうって笑った私にお兄ちゃんは照れたように笑って。日焼けした指に巻かれたバンドエイドが眩しかったのをやけに覚えてる。
そんな事を考えながら、くるくるとハンドルを回す。ぽろぽろと零れるメロディは『ミッキーマウス・マーチ』。私は特にディズニー好きだった訳ではない。お兄ちゃんは相当選局に悩んだらしかった。オルゴールにあう曲で、しかも小学生だった私に喜ばれるような曲。そして、選んだ曲がミッキー。
このオルゴールをじっと聞けば、いつでも元気がわいた。それはこの楽しげなメロディのせいでもあるし、そしてなにより、お兄ちゃんのお手製であるためだ。
端正こめて作られたオルゴールはなんだか暖かくって、悩んで悲しくて凝り固まった心を解してくれるようなのだ。
意地とかプライドとかもとろけてく。
きっと、明日はいい日にできる。
なんだか、そんな気になれた。


*何もいらないって嘘
をつくのは、君の気をひきたいがため。何かを与えなければ得られないと思い込んでいる愚かな君を得たいがため。


*おなかすいた
とか。
そうじして
とか。
我が儘、言いたい放題。
我が儘なトコロも可愛いけどさ、たまには、
ありがとう
って。
言ってほしいな。


*食べたい物はない
飲みたい物はない。
欲しい物はない。

君はそれでも自分が生きてるだなんて、
楽しげなことを言う。愚か。



お疲れさまでした。


感想などありましたら…
*だいぶん2から時間があきました。
今回は一つに時間をかけすぎてのこりがなおざりに……(´・ω・`)
ちょっと細工をしてみたやつがあります。分かりやすいやつを一つ。
友人に唐突に小説書いてと頼まれたのですが、こっちが進みません。頭のなかにはあるのだけれど、文字におこせないです。
つまりなにが言いたいかと言うと、このページ、完璧に
現 実 逃 避 で す ! (笑







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[2012.1007]




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