私って重症かも…。
好きな人のことってすっごく気になる。
見つめていたらふとしたしぐさとか、ああ、こういう所いいな、とか思ってしまう瞬間があって、きゅうんと胸が高鳴るのだ。

例えば…、
教授って書き物をしている事が多い。ほとんどが机に向かって羽ペンを持ってレポートの添削とかをしてる。
そのとき、ちょっと乱れた髪をかきあげるしぐさとか、その時に見える綺麗な耳のラインとか…。


薬を調合しているときもそう。
さすが教授、とっても丁寧に薬を掻き混ぜる。そのときの手つきとか手のラインが綺麗とか、あととっても真剣な眼差しで薬を見つめているその姿とか。
そんな時はいっつもハリーに皮肉をいう時の嫌味な、意地悪な目つきじゃなくって、本当に真摯に仕事をしているのが伝わってきて、何だか、あんなに真剣に見つめられる薬にちょっと嫉妬してしまったり。

それに、まだあるんだ。
ニヤリと笑う時の表情とか、怒った時の眉間のシワとか、そんな所までどきどきしちゃう。

もちろん、あの素敵な声も大好き。
私に優しくささやいたり、甘い台詞を言ってくれる時なんて、とっても胸がきゅうんとしちゃうんだけど。
皮肉をいう時の声のトーンとか、ちょっと怒ってる?って時の声とか、そんな時も気になっちゃう。

あと、そのくちびる。
優しく愛を囁くこともあるけど、イジワルな言葉も飛び出す。そんな時はくちびるが少し歪んでる。でもそんな瞬間も大好き。

そして、キスをするときは…。
そこまで想像したら恥ずかしくなっちゃった。私ったら、もー何考えてんだろ。


ほーんと、私って重症。

こんなに人を好きになる事なんてなかったかも。時々、好きすぎて苦しくなる事もある。
この気持ちに終わりはないのかな…。

ねえ、そんな気持ち、あなたは感じてる?



「何故、そんなに見つめるのだね」

「あ、ごめんなさい、気が散っちゃいました?」

「………いや、そのようなことは、ないが……」

「ごめんなさい。セブルスが、大好きだから……見つめていたかったんです」

「………お前……その台詞は反則ではないかね?」

「へ?……どうして?」

「そのような台詞を言われて、平常心ではいられぬ」

「………セブ…ルス…どうして、そんな目をするんです?」

「…お前が…そうしたのであろう…」

「…あ…そ、んなつもりは…」

「責任をとりたまえ……」


教授はそう言うと、私を引き寄せた……。



そんな甘い、甘い、ある日の午後のお話。

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