「どうしたのだ?そんな召し使いのような格好をして」

「えへへ……今日ってとってもおめでたい日なんだよ?だからお祝いしたくて…こんな格好してみました!日本では“メイド服”って言うんだよ?」

「めでたい日?そうだったか?…なんの日だ……我輩にはわからぬが……」

「ええっ?!本当にわからないの?嘘」

「…わからぬ……憶えがないが」

「もお、しょーがないな……今日はセブルスの誕生日でしょ?…信じらんない!自分の誕生日を忘れるなんて……じゃあまずはこれっ!!じゃじゃーん!“セブルス、ハッピーバースディ!”ほら、ケーキだよ?僕の手作りです!ちゃんとセブルスが食べられるように、甘さ控えめにしてみました♪」

「ああ……誕生日か……そういえばそうであったな……すまぬ……」

「ほらっ!セブルス、願い事をして?蝋燭を吹き消してよ!早くしないと蝋燭が溶けちゃう!!」

「な……!そんなことは子供がすることであろう?……我輩は別に願い事などない!」

「ぶーぶー!駄目だよ?!ちゃんと願い事して…?ね…?セブルスお願い……」

「(恥)……し……仕方ないな……それでは……(お前といちゃいちゃしたい…×3、そうして蝋燭の火を吹き消す)」

「(手をたたきながら)ハッピーバースディセブルス♪…ねえ…どんな願い事をしたの…?」

「…それは秘密だ……さあ……ケーキを食べるとしようではないか……」

「……???…なんで赤くなってんの?セブルス」

「……な…なんでもない!……それにしてもその召し使いの格好は何だ…?日本では、誕生日はその様な服を着て祝うのか?」

「まっさか〜違うよ?この服にしたのはね…今日はセブルスが生まれた大切な日だから、思いっきりお祝いしたかったんだ〜!だから料理も沢山作ったし…お風呂も洗ってあるよ?それでね?セブルス……」

「…ん?なんだ?(教授はケーキを食べて喜びを隠している)」

「お食事にします?それともお風呂にします?それとも…僕にする…?」

「ぶはっ!!(ケーキを吐き出す音)……んなっ!何を言うのだね急に……何処でそんな事を憶えてきたのだ!!」

「……だってセブルスはご主人様でしょ?日本にはこういう格好をした喫茶店があって…“メイドカフェ”っていうんだけど…お店に入ったらこう言うんだよ?“お帰りなさいませご主人様☆”って。セブルス…イヤだった?(しゅーんとする主人公)」

「い…いや……そういうわけでは……ないが……」

「じゃあ……どれにするの……?」

「……選択肢は一つであろう……?勿論、お前に決――――」

「…セブルス……顎にクリームついてるよ?僕がとってあげる……(と言ってクリームを舌で舐めとってしまう)」




プチーン(教授の理性が切れる音)




「…………………」

「どうしたの?セブルス……なんで固まってるの…」

「(杖を振る教授…ドアに鍵をかけました)……ご主人様はして欲しいことができたぞ?…さあ、こちらへきたまえ………」

「?どうして僕を抱っこするの…?……どこに行くのさ……?ってそこは寝室じゃないですか!……ちょっと待ってセブルス……んんんっ………はあ……んんっ……」

「(教授は長ーいキスをした後)我輩の誕生日なのだから……しっかりと祝ってもらわねば……な……?お前から誘ってくることなど全くなかったのだから、我輩は嬉しいぞ……今日は一晩中……お前を可愛がってやろう……全く、素晴らしい誕生日プレゼントですな」



教授はそう言ってとっても嬉しそうに笑うと、主人公にキスをしながら寝室のドアを足で蹴って閉じてしまいました☆


本日の教訓:
 @教授に「僕にする…?」などというのは挑発行為です。自分の身が可愛ければ止めましょう。
 A顔に付いたクリームを舌で舐めとるのは大変危険です。そのような挑発行為も止めましょう。


※ただし、教授に襲われたい方はその限りではありません。

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