その刺激が、私を狂わせる……。




「や…っ…ああんっ!……そんなことしちゃ…やぁん…」

教授の刺激に、苦しいくらい感じてしまい、激しく喘ぐ私。
今日はいつもよりももっと感じてしまう。何故なら、ああ…何故なら私は今目隠しをされているから。
教授…あなたが今何をしているのかが見えない。私が感じるのは、あなたの気配、息遣い、そしてその手の感触…それだけ…。


「触れているだけで…そんなに感じるとは…。レイ、お前はなんて淫らなのだ…。ああ…そんなに感じたら…我輩も…もう…」

教授がそう喘ぐように囁いてくる。私の耳元で…。私はその吐息だけで酷く…ああ酷く感じてしまって、堪えきれずにさらに喘ぎ声を上げてしまった。

ああ…ひどく恥ずかしい。私今、どうなっているのかしら?見えないから…自分の状況がわからないからさらに興奮してしまう。
すると足首に突然教授の手の感触がしたと思ったら、両足を広げられてしまった。

「やあっ!…な…にっ?…あんっ…!!!…きゃうんっ…は…っ…だ…だめっ…そんなコト…あ…はぁん…しちゃ…やぁんっ…」

この感触は……教授の唇…?教授の唇が私の身体のあんなトコロに…キスしてる…?そして…そしてぬめったような感触があって……信じられないような快感が、私を襲った……。

「はぁ―――――ん……セブル…スぅ……そんな…っ…ことを……しないでぇ…ああっ…汚いからぁ…」

私が喘ぎながら抗議すると、教授は舌を這わせながら(だと思うんだけど)時折ついばむようなキスを加えてしまう。そして―――。

興奮しきっていた、私の…あんな所に教授の手の感触がして、ああ…そしてさらに信じられないことに、ソコも一緒に愛撫しだしたみたい…。

「きゃんっ…あああんっ……んぅ!…そんなのだめぇっ!…おかしくなっちゃうぅ〜…はんっ…いやぁん…セブ…もぉ…ああんっ…許して…んんんっ…許してよぉ…っ…」

すさまじい快感だった。あまりの快感に、涙が出てくる。目隠しが濡れるのがわかった。私は泣いて教授に懇願した。
だって凄いんだもん…私、このままじゃあきっと失神してしまうかもしれない。そんなの嫌!だって…私ばっかり愛されて、教授を愛してないもん!
今日はイブなんだから…愛されるだけじゃなくって、あなたを愛したいのに……これじゃあ教授が見えないし、このままじゃあ愛せないじゃない…。

私は泣いてしまった。すさまじい快感と、教授が見えない不安と、そして教授を愛せない不満で…。
すると愛撫がピタリと止んだのが解った。私は両手を彷徨わせて、教授を探す。

「うううっ…ひっく…きょーじゅ…どこ…?どこにいるのぉ…っ?」

すると手を掴まれ、指先にキスを落とされる。

「我輩はここだ……。すまぬ…やりすぎたな……」

教授の声…悲しそうだった。違うの…違うんだよ、教授……。
私は両手で何とか教授の身体に触れると、抱きしめた。

「違うの…。ひっく…ひっく…だってセブルスが…見えないんだもん…。不安になっちゃって…。ねえ、今僕が抱きしめている人はセブルスだよね?それに…それに僕ばっかり愛されちゃうのは嫌なんだもん…。僕だって…セブルスを愛したいのに…。このままじゃあ僕、気絶しちゃうよ…」

私がそう言うと、教授は一瞬の沈黙の後、私の目隠しを外してくれた。
間近にある教授の顔…とっても欲情しているみたい…。教授は甘い声で囁いてきた。

「レイ、お前を愛するのは我輩をおいて他にいるはずもなかろう?安心したまえ…他の輩になどこのようなことをさせぬし、見たとしたら生かして帰さぬ。勿論、そのようなヘマを我輩がするはずないが。
そうか…。今日はイブでしたな…。我輩を愛してくれるのかね?それは楽しみですなぁ…どうやって愛してくれるのかね?是非、お聞かせ願おうではないか…」

教授ったら…またそんなこと言ってぇ〜!私を困らせるつもりなのね?教授はクスリと笑うと、私の目尻に溜まった涙をそっと掬ってきた。


丁度その時、0時を知らせる鐘が聞こえてきた。地下室だけど、ホグワーツの鐘の音はちゃんと聞こえるようになってるのだ。
あ、クリスマスになったんだ!私は笑うと、教授に囁いた。

「日付が変わったよ?メリークリスマス…セブルス…」

すると教授は呆れたように笑ってきた。

「まったくお前ときたら…さっきまで泣いていたと思ったら次の瞬間に笑うのだからな…。ああ…メリークリスマス…ですな…」

そう言うと私達はどちらからともなく顔を寄せてキスをしたのだった。




目隠しされて愛されちゃうのは、とっても刺激的だけど、だけどやっぱりあなたに愛される時は、ちゃんとあなたを見ていたいの。
だって私を愛してくれる時のあなたはとてもセクシーで…あなたを見るだけで私はもっと燃え上がるから…。


私は妖しく笑うと教授に囁いた。

「ねぇ、セブルス…。今度は僕が愛してあげる…。お願い…目を閉じて?」




夜はまだこれから。教授、今日は私もあなたを沢山愛しちゃうんだからね?

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