ついに……つ い に  薬学教授の長年の想いが成就する時。これはその前日の出来事になります。


部屋で一人、セブルス・スネイプ教授はニヤニヤとしていた。頬は緩みっぱなし。クールな薬学教授は何処に行ったのか?100%明日のことを考えているのだろう。いやらしいヤツめ。
教授は、腕を組んで何やらブツブツと独り言を言っているようだ。
???何を言っているんだろう。もうちょっと、近づいてみようか…。なになに…?

「フ……フフフ……ついに…この時がやってきたぞ!明日は、あやつを部屋に閉じ込めて……そして朝まで……」

怖いなおい…。

地下室の自室で妄想に耽る薬学教授ほど、恐ろしいモノはない。

「この日のために調合した薬は、絶対に忘れるわけにはいかんな…。なにしろアレは、我輩が調合した新しい薬……まだ、誰にも知らせていない、どこの本にも載っていない薬なのだから……。そうと決まれば明日の準備をせねば!忘れ物がないようにせんとならんな……。二人っきりの休暇は、誰にも邪魔をさせぬぞ。
この間の休暇では、あの例のとんでもないフクロウが手紙を送りつけてきおったからな。ウィーズリーめ…。誰がお前の所へなんぞ恋人をやるものか!」


どうやら教授は去年、恋人の所へ送らさってきたお手紙をこっそりとボッシュートしたらしい。お前、それはやりすぎだろ!
教授は鼻息荒くそう言うと、“明日の支度”とやらを始めた。




「調合した薬はだな……ああ、コレか。絶対に割れないように魔法をかけて…………フム、こんなものだろう。一応、服の中に包んでおくか。我輩の魔法は完璧ではあるが…万が一ということもある。
我輩は頑張ったのだぞ。休暇のために、仕事はもう既に8割方終わらせたのだ。だから我輩は、毎日……毎晩愛し合える。
となるとパンツが足りんな……パンツを入れて…と。
それから夏ですからな。汗をかくこともあろう。着替えも必要だろうな。自宅にも、いくらかあるが……少し持っていこう。
フフフ……夏でなくとも家に帰ったら汗をかくことが多いだろうな……というか絶対に毎日汗をかくであろうから…するとパンツが足りんな……もう一枚入れて…。
暇つぶしに読みかけの本を持って行くか?例の、新しい論文は確か読みかけだったからな……。非常に興味深い内容であったから…あれは持っていくか?
いや、どうであろうな?暇などないかも知れぬな…あやつと毎日イチャイチャするであろうから、我輩には身体を休める間もないかも知れぬ。ウム、我輩には論文よりも興味深いモノがあるゆえ、必要ないであろうな?第一、本を読む時間などないかも知れぬ。
となるとパンツが足りんな……もう一枚………」




次の日、興奮のあまりほとんど眠れなかった教授が起きると、スーツケースには沢山のパンツの山があった。


「な…何故こんなにパンツがスーツケースの中に…っ?!」



教授、やったのは君だ。

その後、頬を真っ赤に染めながらパンツをしまう教授がいましたとさ……。


(はしゃぎすぎだ!落ち着け我輩…:教授)

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