※ある日のホグワーツ。校長室での会話より。



ダンブルドア:「おお、セブルスか!休暇はどうじゃった?」

セブルス:「それなりに……楽しみました」

ダ:「そうじゃろう、そうじゃろう!何と言っても、ワシの可愛い孫と毎日楽しく過ごしたのじゃろうなぁ〜…」

セ:「………そうですな」

ダ:「そういえば、ワシのプレゼントは届いたかの?」

セ:「ええ。“ユカタ”と……確かあれは……“花火”、とかいうモノでしたかな…?」

ダ:「そうじゃ!花火はともかく……“ユカタ”はどうじゃった?」

セ:「?勿論、我輩は着た事がないので、着せてもらいましたが……それが何か?」

ダ:「あの子に買った“ユカタ”はどうじゃった?」

セ:「あー……そういえば、小さかったようなので、我輩が魔法をかけてサイズを合わせましたが……。?どうかしましたか?校長」

ダ:「……ちゃんと着られたのかの?」

セ:「はい。特に問題はありませんでしたが?」

ダ:「………おかしいの…」

セ:「…………今、聞き捨てならない言葉が聞こえましたが…」

ダ:「気のせいじゃ☆」

セ:「何が、おかしいのか、言っていただきたいのですがね」

ダ:「仕方ないのぉ。あの子のことになると、セブルスは目の色が変わるのぉ。やれやれ、ホグワーツ始まって以来の堅物も、見る影も無しじゃの……」

セ:「……校長?」

ダ:「解ったから、そう睨むでない!ワシのハートが傷つくじゃろうが……」

セ:「冗談は顔だけにして下さい」

ダ:「フォッフォッフォッ……そう怒るな…。仕方ないのぉ〜。
実はな、ワシが日本に滞在している時、あるお笑い番組でやっていたサプライズがとても気に入ってのぉ〜。どうしてもしてみたくて、あの“ユカタ”に魔法をかけたのじゃ!」

セ:「………どんな魔法をかけたのですか…(嫌な予感がする…)」

ダ:「ウム……なんとか大サーカス…とやらの芸だそうじゃが…“ユカタ”を着てしばらく経つとな…粉々になるんじゃ☆」

セ:「…………は?」

ダ:「じゃから………要するにな、着てからしばらくすると魔法が発動して“ユカタ”が裂け、“いや〜ん破廉恥!”という状態になるということじゃな!」

セ:「な…っ…校長!!あなたは……自分の孫に対して何という事をしているのですかっ!!」

ダ:「フフフ……名づけて、“まいっちんぐ☆ハレンチ学園〜夏休みバージョン”じゃな♪」

セ:「…………はぁ〜…(疲れる…)」

ダ:「しかし……失敗だったようじゃのぉ……“ユカタ”が小さくなってしまったのか…。とすると……アレでは駄目じゃった…ということは……」

セ:「……おかしいと思いました…。魔法をかけても、きちんと発動せずに、ユカタが大きくなってしまったり…魔法が効きづらかった。最初からそのような魔法がかかっていたとは」

ダ:「残念じゃ……非常に残念じゃ………慌てふためくセブルスの話が、聞けると思ったのにのぉ〜」

セ:「…………校長………我輩達で遊ぶのは止めていただきたい!!(この狸爺め!!)」

ダ:「良いではないか…目を瞑っておるのだからな……イロイロと…な…」

セ:「……………………」

ダ:「では、久し振りに孫の顔でも拝んで……楽しかった休暇の話でも聞こうかの♪どんな毎日を送ってきたのかのぉ?楽しみじゃの〜☆」

セ:「(それはまずい!…くっ……かくなる上は…っ)……校長、その前に報告したいことがあるのですが―――」




哀れセブルス・スネイプ……本日は校長室にくぎづけに決定☆




(こ…こんなはずでは…っ…:教授)

(教授……遅いなぁ〜。せっかく紅茶を淹れたのに。お菓子だってセブの大好きなクッキーにしたのに……:レイ)

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