※長編主人公お相手。会話のみ。
「えーっと……夏といえばねー…」
「“アイスバブルバス”ですな。どれ、もう一度―――」
「や・り・ま・せ・ん!僕達の国でメジャーなのは、冷たい食べ物かな?」
「(仕方あるまい…いつかまたそのうち、機会があろう…)冷たい食べ物?」
「うん、かき氷とか!」
「カキゴオリ……とは何だ?」
「えっとねー…氷を削って、あまーいシロップをかけてあるお菓子、かな?」
「氷を削る……?何故、そのようなことをする?しかも氷が菓子になどなるはずあるまいに」
「何故って言われても。そういうものだし……」
「日本人は不思議なことをするのだな」
「不思議にされちゃったよ……ま、とにかくさ、用意してみたから食べてみて!セブルスはこれだよ」
「…………何故このように青いのだ」
「“ブルーハワイ”っていう種類だもん。青いのは当然でしょ」
「本当に食べられるのものなのかね?暴力的な色彩だが……」
「食べられるってば。もー…セブルスってば、腕を組んでかき氷を睨みつけることないでしょ!そんなことをしてたら溶けてきちゃうよ?」
「しかし―――」
「仕方ないなぁ、じゃあ僕が食べさせてあげる!はい、あーん♪」
「あ、あーん……」
レイの「あーん」攻撃に、思わず口を開ける教授。
「つ、冷たいではないか!!」
「だってかき氷だもん、当たり前じゃんか。お味はどうですか?薬学教授様……」
「……………甘くて冷たい」
「でしょー!暑い日には、これが一番♪お好みでミルクをかけたり、フルーツを載せても美味しいよ♪」
僕はストロベリーが好きなんだ、と言いながらかき氷を頬張るレイを横目に見つつ、何故か顔色が良い教授。
「セブルス…どうかした?顔が赤いみたいだけど……?」
「…………いや、なんでもない」
(年甲斐もなくレイのあーんが嬉しかったなどとは、口が裂けても言えん……!)
こっそりと胸をときめかせる教授でした☆
←/→