2013/07/12 00:43 昔に書き殴りそのまま消すに消せず晒されたものシリーズその7 「遊郭」 私は籠の中の鳥で御座います。翼はありまへんけど。ですから此処からは出て行けまへんのや。あんさんのお心遣いはほんまに嬉しいことで御座いますが、私はそれには応えられへん。あらあら、そないな悲しい顔せんでおくんなまし。あんさんが気にお病みになることは何もあらしまへん。…困ったお人やねえ。私までもらい泣きしてしまいますわ。ねえ、若しものお話しても構いまへんか?若しも、私が花魁でなく別の女やったら一緒になれましたやろか。あんさんは私を好いてくれましたやろか。…なんぼ言うても私はこの吉原から離れることは叶いまへんのやけどね。ねえ、今宵は、月が綺麗やねえ。 2013/07/12 00:41 昔に書き殴りそのまま消すに消せず晒されたものシリーズその6 過去のあなたを詮索する必要はない 現在のあなたを知ることができたのなら それは過去のあなたを知ることと同義なのだから 現在のあなたは過去のあなたによって作られているのだから 過去のあなたがどれだけ罪深い人であったとしても その上に成り立つ現在のあなたが優しい人であれば それでいい 悔やむ時間も必要だけれど 現在のあなたを認めてあげることも必要 あなたは誇ってもいいのだ 2013/07/12 00:40 昔に書き殴りそのまま消すに消せず晒されたものシリーズその5 扉を開けた子供は足場が続いていないにもかかわらず 翼もないのに足を踏み出し 遥か下に広がる固く冷たい地面へと一直線に落下した 白雪に覆われた大地 子供の周りには赤い花が咲き 少し離れた場所に放り出されたぬいぐるみだけが 子供の目が光を失っていく様を見届けていた 子供は何故進んだのか? 足場がないことに気が付かなかったのか 空を飛べるとでも信じていたのか 2013/07/12 00:39 昔に書き殴りそのまま消すに消せず晒されたものシリーズその4 綺麗事を吐くくらいなら汚物を吐いている方がまだマシと言うものです。人は皆自分のために働くのです。誰かのためなどと言う戯言を吐くことなど私には出来ないのです。私は人が嫌いです。だから私は私が嫌いです。恐らく私は死ぬ間際、この世の全てを呪いながら死ぬのでしょう。否、訂正。汚物や虫けらや単細胞を除く全てを。私は死にましょう。死にたいのです。さようなら。サヨウナラ。ボクハキミガダイキライダッタ。 2013/07/12 00:36 昔に書き殴りそのまま消すに消せず晒されたものシリーズその3 わかってない、わかってないよ 私がどれだけあんたのこと好きか 全然わかってない 滑り落ちた涙と共に彼女が手にしたハサミも落ちて光った 死ぬなら貴方より先に死にたいな 君はそう言ってほんとに逝ったんだ ねえ、気付いて気付いて 僕は其処には居ないよ 泣かないで ずっと傍に居るから どうか どうか 貴方は笑っていてね ← |